玉袋筋太郎がスナックを語る 年下であっても…ママの軍門にくだること 誰でも受け入れてくれる〝ぬるめの半身浴〟
【年金世代・予備軍「シニアの居場所」】玉袋筋太郎がスナックを語る(前編) 定年・年金世代の皆さんは、現役時代によく通った行きつけのスナックがあるかもしれません。会社でもなく家でもない。けれど、大切な居場所だったはずです。しかし会社を卒業して、スナックともご無沙汰になったという人も多いはず。年金世代の「居場所」として、「地元のスナック」を再発見するのはどうでしょうか? スナックといえばこの人。本紙連載でもおなじみのタレント、玉袋筋太郎さん。東京・赤坂で「スナック玉ちゃん」を経営し、「全日本スナック連盟」の会長も務めています。その玉袋さんは、新著『美しく枯れる。』(KADOKAWA)に「50代以降の人が抱える悩みなんて、ほとんどスナックが解決してくれる」と書いています。そこで今回と次回は、「定年・年金世代の居場所としてのスナック」をテーマに、玉袋さんに語っていただきます。 ◇ 「今、世の中で、自分の身を沈められる場ってスナックぐらいしかないんじゃないですかね」 ――たしかに、誰でも受け入れてくれるのがスナックですね。 「身を沈めるには、ほんとにいい場所だと思いますよ。俺は『ぬるめの半身浴』と言っています。しかもママがいるから混浴です(笑)。もうね、スナックのママは町内会長クラスですよ。地元のことは詳しいし、みんなから信頼されている。だって何か事件があると刑事がスナックのママに事情を聴いたりするじゃないですか」 ――年金世代にとっては、ママは年下かもしれません。 「年下であっても、ママの軍門にくだることです。弟子入りするくらいの気持ちで。元社長だろうが元新聞記者だろうが関係なく、みんなママの前では平等。そうしていたら、ママは客同士をつないでくれます。知らない人同士をくっ付けてくれるキューピッドですよ」 ――お話を聞いていると、年金世代こそスナックに行くべきだと思えてきました。 「みなさんが働いていた頃は、職場周辺のスナックが前線基地だったんじゃないですか? 今でもそうだと思いますよ。フィールドワークとして、地元のスナックを探索してみたらどうですかね」