佐々木朗希「2年前よりもしっかりと違和感なく」鬼門の楽天モバイルで7回2失点、今季2勝目
◆パ・リーグ 楽天2―9ロッテ(14日・楽天モバイル) 朗希が“鬼門”を突破した。ロッテ・佐々木が22年8月19日以来の楽天モバイルで7回3安打2失点(自責1)、7奪三振。2年前は3登板で防御率6・75だった球場で今季2勝目を挙げ、「2年前よりもしっかりと違和感なく投げられた。打線に助けてもらえて、何とか長いイニングを投げられてよかった」と感謝した。 初回に一挙5点の援護をもらったが、その裏に今季初被弾を食らった。2死から浅村に対し、カウント2ボール1ストライクから変化球のサインに首を振り直球4連投を選択したが、裏目に出た。高め156キロを捉えられ、左翼席に運ばれた。昨年は対戦がなく、2年前は13打数5安打1本塁打と分が悪い相手。「僕の判断が間違っていた」と直球攻めを反省した。6回には低めにフォークを決め、見逃し三振で雪辱した。 今季初のビジター登板となったが、メジャーの注目度は変わらない。ネット裏にはカブス、ヤンキースなど米6球団の関係者が視察。ドジャースの杉浦スカウトは「(被弾は)たまにはありますよ。いつも通りよかった」と目を細めた。 入団から4月は無敗で10戦8勝。連勝で防御率1・89とし、「毎試合、温かい声援をもらって力になっていますし、いい投球ができるように頑張ります」と力を込めた。チームは貯金1で単独2位に浮上。岩手出身の右腕が苦手だった仙台のマウンドを克服し、また一つステップアップした。(竹内 夏紀)
報知新聞社