岩手県立中央病院5年ぶり演舞、笑顔の復帰 盛岡さんさ1日開幕
待ちに待った夏がやってくる。2日の盛岡さんさ踊りパレードに、盛岡市の県立中央病院(宮田剛院長)が新型コロナウイルス禍を経て5年ぶりに参加する。感染拡大下も献身的に医療現場を支え、「平時」に戻りつつある中、ようやくイベントに参加できるようになった。応援してくれた人への感謝も胸に、沿道へ元気な姿を見せる。 31日夜に行った最後の全体練習。同市上田の病院駐車場に、太鼓と笛の音が満ちる。太鼓リーダーを務める臨床検査技術科の副臨床検査技師長、高橋一博さん(59)は「笑顔で楽しみましょう」と声をかけ、心を一つにした。 今回の参加者は、最後に参加した19年の約半分。まだ完全復活には遠く、本番前に病院前で患者向けに披露していたパレードや打ち上げも自粛する。感染リスクに対し、最大限の対応を講じた上での参加となる。