中田英寿さん「農業やってみたい」 農家と会って魅力感じた 農相と対談
元サッカー日本代表の中田英寿さんと坂本哲志農相が22日、農業の課題を巡り東京都内で対談した。中田さんは、農業従事者が減る現状に疑問を投げかけ、多くの人が農業に興味を持てる仕組みづくりを訴えた。坂本農相は、農業のイメージを刷新し、若者を呼び込むことが大切だと応じた。 対談は、中田さんが主催する日本食文化の魅力を伝えるイベントの一環で行った。 中田さんはサッカー選手を引退後、全国の農家などを巡っており、「自分が食べたり飲んだりしているものをちゃんと知る、自分の好みが分かる、背景を知ることで、自分の生活が非常に豊かになる」と生産現場を知る魅力を紹介。一方で、農産物の輸出が伸びているにもかかわらず、農業従事者が減少している現状に疑問を感じているとした。 さらに「(自らも)農業をやってみたい」と述べ、農業に興味を持ってもらうための仕組みづくりに意欲を示した。 坂本農相は「新たな農業というものを、イメージとしても実態としても、どうやって作り上げていくのかが今私たちに求められている」と強調。多様な経営体を育成することが必要だと答えた。 農産物を使った加工食品などを輸出し、日本の高い加工技術を海外にアピールすることの重要性も訴えた。