赤く染まった広瀬川 1.5キロが変色 雨水管のさびが原因?上流へたどってみると…〈仙台〉
仙台放送
仙台市内を流れる広瀬川で10月30日朝、水の色が赤く濁っているのが見つかりました。広瀬川ではこれまでに何度も赤や茶色に濁った水が流れたことがあり、宮城県などは雨水管の「さび」が原因ではないかとみて調べています。 広瀬川でカニ漁をしていた人 「気持ち悪いね、気持ち悪くない?」 「こんなになっていると思わなかった。何でしょうねこれ?」 赤茶色に濁った広瀬川。白い体の野鳥と比べると、コントラストが際立ちます。30日午前7時ごろ、太白区向山付近で「広瀬川が染まっている」などと、警察に相次いで通報がありました。 これまでのところ、魚が死ぬなどの被害は確認されていません。上空から見てみると、霊屋橋から宮沢橋の付近にかけて、1.5キロほどにわたって、川の色が変化しているのが分かります。 同じようなことは、実は過去にも起きていました。 記者リポート(2010年12月) 「雨水管の出口から赤い水が流れてきています」 14年前、川につながる雨水管から濁った水が流れ出て一帯が赤く染まりました。雨水管の「さび」が原因とみられています。場所は愛宕大橋から400メートルほど上流。30日、その場所に行ってみると…。 記者リポート(30日) 「あちらの排水口、鉄さびのような色がついているのが見てとれます」 しかし、あらためて上空から見てみると、雨水管よりもさらに上流の方に赤い水が広がっているのが分かります。そこで、300メートルほど上流に進んでみると…仙台市から依頼を受けて調査する作業員の姿が。むき出しとなった雨水管の先から、ちょろちょろと水が流れ、辺りの土は赤みを帯びています。近くでは橋の補強工事が行われていたということです。 工事との関連性は分かっていませんが、雨水管のさびが30日朝の雨によって流れ出た可能性があるとして、県などが原因を調べています。
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