レベル・ウィルソン（2024年3月）

2020年を「健康年」として減量を始めた俳優のレベル・ウィルソン。その過程をまとめた回想録『Rebel Rising』が2024年4月2日に発売された。ウィルソンは過去に1日2時間の運動をし、オゼンピックを試して、75ポンド（約34kg）の減量に成功したと同書の中で明かしている。 【動画】約40キロの減量に成功！　ゆりやんレトリィバァが一日の食生活を大公開 ウィルソンは、小さく見せたいということとは無関係に、様々な理由から減量を決意。妊活を優先させていた彼女は、「ストレスから気を紛らすために食べている」と言われたことをきっかけに、食べ物との付き合い方を何とかしたかったと、『People』に語っている。また、2020年には『E! News』に、体重が著しく増えるホルモン障害である多嚢胞性卵巣症候群（たのうほうせいらんそうしょうこうぐん）に適応したライフスタイルに変えたかったとも明かしている。 実はウィルソンは昔から「ふくよかな女性であることに誇りを持っていた」と『People』で述べている。食べる量を恥ずかしく思っていただけで、「自分自身を酷く嫌っていたわけではなく、好き放題食べてしまう恥ずかしい行動を憎んでいた」のだという。「例えば、毎晩アイスクリームの大きい容器を全部ペロリと食べてしまっては罪悪感を覚え、翌朝早起きしてジムで1時間半、時には腰が痛くなるまでトレッドミルで走ったりした」。 減量の最盛期には、トレーナーのジョノ・カスターノと1週間に7日、ハイキングやウォーキング、タイヤフリッピングなどの運動をした。『Women’s Health』によると、現在は「1日2時間、1時間はトレーナーと一緒に筋力強化やコンディショニングをやり、1時間は自分で有酸素運動（たいていはウォーキング）をやっている」と『Rebel Rising』では書いている。

同性愛者であることをカミングアウトしたレベル。その後、ラモナ・アグルーマとの交際を公にした。

減量を始める前は、1日3000カロリーほど食べていたというウィルソン。「たいてい炭水化物を食べるので、食べてもすぐ空腹になった。そこで高タンパク質の食生活に変えたのだけれど、それまではあまり肉を食べてこなかったので、大変だった」 また、ウィルソンは目標達成のために生活習慣を変えただけでなく、オゼンピックなど薬を服用した経験もあると『The Sunday Times』紙に述べている。オゼンピックは本来、2型糖尿病の治療薬だが、主要成分のセマグルチドに減量効果があるとして、彼女も一度試してみたが、現在はもう使っていないという。 その理由について、「若い女性はヴィクトリアズ・シークレットのモデルみたいな体型になることに執着すべきではないと強く思う。ありのままの自分でいるべき」と話し、偏執的な減量カルチャーは容認しない姿勢を見せている。 この4年間でウィルソンが学んだことがあるとすれば、それは、体重減には「魔法の薬も、すごく特別なダイエットも運動療法もないということ。自分の感情に、健康的に対処することに尽きる。魔法の特効策はない」と『People』に述べている。それは彼女が著書で伝えたいメッセージでもある。「私が自分のストーリーを語ることで、他の人も同じように、健康的な生活に変えるよう励ますことができれば」と彼女。 2023年、サステナブルな衣料ブランドの創業者ラモーナ・アグルマと婚約してから、リラックスするようになったとウィルソンは認める。「恋愛関係に心地良さを感じると、ダイエットなんてどうでもいいという気分になる。私はいま体重に縛られず、全く気にせずに何でも食べている。だから、（撮影期間で）常軌を逸したスケジュールだったこの6ヶ月間で20ポンド（約9kg）も増えた」と正直に『People』に述べている。 体重の変動は正常な生活の一部で、多くの人が経験することだ。ウィルソンも自身のその経験をフォロワーに正直に明かしてきた。2020年に当初の目標体重を達成してからも浮き沈みがあった。例えば、1月に浴槽に浸かる自撮り写真を投稿して、仕事のストレスと本の執筆で30ポンド（約14kg）増えたとファンに伝えている。そして、2022年11月にママになってから健康的な習慣に重きを置くのがより難しくなったとも。 「この本のプレスツアーが終わったら、もう少し普通のスケジュールに戻って、どうすれば育児をしながら、1日に1～2時間は健康のための時間を作れるか、考え出すわ」と『People』に述べていた。