玉川徹氏「また河野大臣の乱暴さが出ている」 携帯電話契約でマイナなどのICチップ義務化を厳しく批判
元テレビ朝日社員の玉川徹氏が25日、テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」に出演。政府が携帯電話契約の際にマイナンバーカードなどのICチップによる読み取りを義務化することに対して、「また河野大臣の乱暴さがここでも出ている」と厳しく批判した。 番組では、政府が「国民を詐欺から守るため」の対策として、特殊詐欺グループに携帯電話が悪用されないように、今後はマイナンバーカードなどに搭載されているICチップの読み取りが義務付けることを決定したことを取り上げた。マイナカードは取得は任意で、保有率は73・8%で(5月末時点)にとどまっている。デジタル庁では、マイナカードだけが本人確認の方法ではないとしながらも、他の確認方法は今後検討するとしていることも伝えた。 玉川氏はこの決定について「この犯罪を逆に利用して、またこういうふうに義務化をしているっていうふうに僕には見えますね」とバッサリ。「免許証もマイナンバーカードも持ってない人っているわけじゃないですか。ICチップの付いてる身分証のない人もいるわけですよね。いろんなところで本人確認っていうのは、例えばその人の登録している個人情報を本人にしゃべってもらったりとか。対面であれば、なおさらそういうことは可能なわけですよね。そういうことを全てすっ飛ばして、なぜこういう携帯電話の契約のところだけICチップを義務化するわけですか?」と疑問を投げかけた。 電話での本人確認などの場合、契約で届出ている個人情報をいくつか話すことによって本人確認が成立している現状を指摘したうえで、「急に、その犯罪があったからといって、そこにだけ義務化するというのは、また河野大臣の乱暴さがまたここで出てるのかなあと思います」と河野太郎デジタル大臣を名指しして、強引とも思える政府の決定を痛烈に批判した。 羽鳥アナも「確かにこのケース、非常に有効だと思います。だからといってこれ一つに絞るというのはどうなのかなあ」と首をひねっていた。