《ブラジル》聖南西ピエダーデ農家巡り(5)=シイタケ栽培の石原農場=国内最大規模、週約4トン出荷
シイタケの出荷先は、サンパウロ市近郊が中心だが、パラナ州やサンタカタリーナ州、南大河州ポルトアレグレなどブラジル南部にも広がっている。「ブラジル人のほうがシイタケをよく食べるよ。バターしょうゆが人気だね」と暎二さん。お土産にいただいた肉厚でブリッとしたシイタケをバター醤油で焼いてみたら、香りもよく、噛むとじわっとうまみが口の中に広がった。 Piedadeの意味は「愛情を示すこと、献身」や「他人の苦しみに対する思いやり、慈悲」だ。口に広がるうまみをしみじみ味わいながら、その名の通り、日本移民とその子孫の、それぞれの作物への愛情や献身が、彼らの成功と品質の良さにつながっているのだと感じ入った。(終わり、麻生公子記者)