ディバラ負傷交代&ルカクら2名が退場のローマ、モウリーニョがボールボーイに手渡した紙切れの意味は?伊解説陣が明かす「彼は学校でヒーローに」 | セリエA
モウリーニョが少年に手渡した紙切れ
一方、試合中、負傷交代したディバラに加えて、退場処分によりルカクやザレフスキを失ったローマ。モウリーニョは『ダゾーン』のインタビューを欠席し、ローマは「今夜は沈黙を選択したい」と説明して代理も立てなかった。 番組にゲスト出演したバスケットボール指揮官のアンドレア・トリンキエリ氏は、「モウリーニョは驚くべき行動を見せる人物だ。むしろ今日は、インタビューに出席することで、我々を驚かせてくれても良かったね。彼のチームは苦しい時間帯に耐えきったのだからね」とコメント。続いてストラマッチョーニ氏も「ジョゼ・モウリーニョの選択というより、今回は選手もディレクターも欠席しているので、クラブ全体の沈黙の選択だった」と振り返った。 また番組内では、ルカクの退場後、モウリーニョがボールボーイに紙切れを手渡し、GKルイ・パトリシオに指示を送ったシーンに注目した。ストラマッチョーニ氏は「中継カメラに収めたのは素晴らしかった」と語りつつ、このシーンの背景や意味を説明した。 「ローマは、セットプレーでカギとなるルカクを失った。彼の退場により、セットプレーにおけるゾーン内の選手の再配置をしなければならなかった。したがって、その指示をGKの元へ届けることになった。だが、ローマのベンチに座っているスタッフの中で、あそこ(GKの元)へ行くことが許可されている者は一人もいない」 「スタッフはクルヴァ・スッド(南側)のウォーミングアップエリアまで行けるが、ルイ・パトリシオはクルヴァ・ノルド(北側)にいた。あの場に行けるのはチーム関係者以外であり、チームスタッフであれば退場処分を受けてしまう」 「過去にはFIFAワールドカップ(W杯)でも、マッサージ担当者が、ケガ人が出た時にメッセージを伝達することがあった。今回のジョゼはその先を進んでいる。誰にも相談することなく、ボールボーイの元へ向かっていったのだからね」 ルイ・パトリシオへメッセージを手渡したボールボーイの少年は、再びローマGKから紙切れを受け取ると、その後、満面の笑顔を浮かべていた。そんな少年に対し、バレロ氏は「彼は明日、学校でヒーローだね」とコメント。最後に司会者のマルコ・カッターネオ氏は「これはものすごい前例になりそうだね。ボールパーソンの重要性が増すことになる」と締めくくった。
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