Bリーグ・島田チェアマン、三遠―仙台戦での『監督退場事件』を説明 ヒアリングで選手間の暴言や差別発言は確認できずと結論【バスケ】
Bリーグの島田慎二チェアマンが14日の理事会後に取材に応じ、11日の三遠―仙台戦(豊橋市総合体育館)で三遠の大野篤史監督が相手選手による暴言を抗議して退場となった事件について説明。最終的には「テクニカルファウルを2つとられて退場した(三遠の)大野篤史監督がいた、ということにとどまる」として、規律委員会のヒアリングの結果、選手間の暴言、差別発言などは確認できなかったと結論づけた。 発端は11日の第1戦、第3クオーターの途中だった。仙台の選手が相手が怒りを買うような言葉を発し、三遠の選手は暴言を吐かれた旨をベンチのコーチ陣に伝えた。大野監督は怒りをあらわにしながら、コート上に入って抗議の姿勢を見せた。1度目のテクニカルファウルの後、抗議を続けていることで2度のテクニカルファウルを受けて退場。12日に1試合出場停止の懲罰が発表され、同日の第2戦は指揮官不在となった。 その後、Bリーグは規律委員会を立ち上げて、当該者や近くにいた選手にヒアリング。「(暴言にあたる)発言をしたという事実は確認できなかった」と結論づけた。懲罰規定にのっとり、14日に大野監督への罰金5万円が追加発表された。 島田チェアマンは「なぜ大野監督がそこまで激高したかという理由は、審判も含めてほとんど分かっていなかったと思う。かつかなりセンシティブな内容なので、MC(試合アナウンス役)がある選手を一方的に取り上げて話すこともできず、その時点で説明するのは難しいケースだと思う」と見解を述べた。 最終的な懸念として当該選手やクラブへの誹謗(ひぼう)中傷を挙げ、「事実認定していないという状況を確認した以上、誹謗中傷は絶対に許さない。クラブからも発信があると思うが、私のからも改めてそういう行為はやめていただきたいとお伝えしたい」とした。
中日スポーツ