現役引退表明のラグビー元日本代表・田中史朗 小さな体でのプレー誇り「(ラグビーは)僕の人生そのもの」
ラグビーの元日本代表でワールドカップ(W杯)に3大会連続で出場し、19年W杯日本大会では初の8強入りに貢献したSH田中史朗(39)=NEC東葛=が24日、今季限りでの現役引退を表明した。都内で記者会見を開き「17年間という長い現役生活でしたが、最高に幸せな時間でした」と目に涙を浮かべながら語った。引退後は、同クラブのアカデミーコーチとして普及活動を続けていくと明かし、将来的な日本代表ヘッドコーチ就任への意欲も示した。 【写真】抑えきれない思い 目頭を押さえて涙する田中史朗 以下、田中との一問一答。 ◇ ◇ 「今シーズンの終了をもちまして、現役を引退することを決めました。17年間という長い現役生活でしたが、最高に幸せな期間でした。この小さな体でここまでプレーできたこと、日本代表としてW杯に出て新しい日本の歴史を築けたことは私の誇りです」 -決断に至った経緯 「W杯(19年)の時も限界を感じながらプレーしていた。日本代表が終わってから何年もプレーする中で、体がキツいというのがひとつ。下からすごく良いプレーヤーが出てきているのが、悲しくもありうれしくもあった。チームにとっていいパフォーマンスができていないと思い、今シーズン半ばで決断した」 -印象に残っている試合 「自分は出ていなかったんですけど、ハイランダーズの優勝の瞬間。日本代表では(15年W杯)南アフリカの試合です」 -田中選手にとってラグビーを一言で表したら 「僕の人生ですね。人生そのものです」 -生まれ変わってもラグビーの道を歩みたいか 「絶対ラグビーの道を選びます。ラグビーなしでは生きていけないと思います」