「気づいたら拭く」で大掃除いらず! 冷蔵庫の「場所別」上手なお掃除方法、プロに聞きました
毎日使う冷蔵庫には、汚れや菌がたくさん…! 家族みんなが1日に何度もあけたり閉めたりしていれば、汚れがついて当然ですよね。 【画像で確認】放置していた冷蔵庫と壁のすき間…プロおすすめの簡単掃除アイテムとは? そこで今回は、冷蔵庫の上手なお掃除の仕方を、家事代行のプロ・おりとなおこさんに教えていただきました。 「冷蔵庫は気づいたら拭く『ついで掃除』がおすすめです。凹凸のあるキッチンペーパーを4枚重ねて水拭きすれば、洗う手間もなく、汚れ落ちもバツグン。レンチンを待っている間などに、実践してみてくださいね」(おりとなおこさん) 教えてくれたのは… おりとなおこさん 大手家事代行会社を経て独立。「短時間で料理から片づけまで完璧にやってくれる!」と評判に。YouTubeの家政婦ごはん「20分で○品作る」シリーズが人気。おりとなおこチャンネル@oritonaoko ■冷蔵庫の外側は、週に1度は拭く! まずは意外と汚れやすい冷蔵庫の外側。 「1日に何度も触る冷蔵庫の外側は、思いのほか手あかや汚れがついています。平面で凹凸がなく、拭きやすい形なので、週に1度はさっと拭くのを習慣にするといいですよ」(おりとなおこさん) その掃除方法を場所別にご紹介します! 持ち手のくぼみ(特に汚れがち!) 家の中で最も触る場所、といっても過言ではない冷蔵庫の持ち手のくぼみ。汚れに2プッシュほどセスキスプレーをかけたら、人さし指にペーパーをかぶせて、すーっとなぞるように拭いて。 扉 面積が広い扉にはセスキスプレーをたっぷり5~6プッシュ程度スプレーして、上から下へ横方向にジグザグに拭きます。扉にタッチパネルがついた冷蔵庫はパネルも汚れがちなので、入念に拭いて。 冷蔵庫と壁のすき間 めったに掃除をしないすき間も、ハンディモップを近くに置いておけば、気づいたときにさ~っと拭けて便利。手が届く範囲でモップがけをしてほこりを払っておけば、菌や汚れだけでなく、害虫対策としても有効です。 「ハンディモップは先端のモップ部分がもふもふしていて、汚れたら使い捨てできるものを使って。奥の隅まで届く、柄が伸びるものがおすすめですよ!」(おりとなおこさん) 冷蔵庫前の床 冷蔵庫の前の床は、キッチンの中でも食品かすと皮脂汚れとほこりの複合汚れで菌が繁殖しがち。セスキスプレーをかけたあとにしっかり拭き上げ、ペーパーを使い倒してからゴミ箱に捨てましょう。 下のほこりよけカバー ほこりよけカバーは軽く手前に引くと冷蔵庫本体からカパッと外れるので、まず本体から外して。その後、カバーに2プッシュ程度セスキスプレーをかけ、キッチンペーパーでほこりを拭き取りましょう。 ▶「セスキスプレー」とは? 水拭きだけでは落ちない汚れには、市販のセスキスプレーが大活躍。セスキ炭酸ソーダとアルカリ電解水が主成分のセスキスプレーは、油汚れを落とすのに効果的です。 ※セスキ炭酸ソーダ+水の自作のスプレーの場合、除菌効果は得られないため、セスキスプレーはアルカリ電解水が含まれている市販のセスキスプレーを使用してください。 ■冷蔵室の中の掃除は、出し入れする「ついで」に拭く! ものの出し入れが多い冷蔵室は、残った汁物や調味料、飲料など液体の出し入れも多く、汚れやすい場所。まとめて掃除するよりも、毎日の「ついで掃除」がおすすめです。 「冷蔵室はものの出し入れのついでに、すき間をひと拭きしましょう。このひと手間がきれいな冷蔵室キープにつながりますよ」(おりとなおこさん) チルド室前(特に汚れがち!) 冷蔵庫から出し入れするたびにものが通過して汚れやすく、液だれリスクも高い場所。週に1回はチルド室前にセスキスプレーを3~4プッシュ程度スプレーし、あけ閉めのついでに拭きましょう。 ドアポケット(特に汚れがち!) 液体こぼれが多いドアポケットは、長く使っていない調味料の底にカピカピ汚れがついている場合も。ものを出すついでに底を拭くとともに、出したボトル類の底もよく拭いて。 棚板 棚板にこぼれた汚れは、冷えて固まるとさらに頑固になるので、汚れたらすぐ拭く、が鉄則。ものを出すために持ち上げたら、すかさずその下をキッチンペーパーで拭くのを習慣に。 棚板裏面 見落としがちなのが棚板の「ものが接しないほうの面」。ものが置かれていない分、拭きやすい場所でもあるので、奥から手前に向かってキッチンペーパーでさーっと横方向にジグザグに拭いて。 庫内の壁と棚板の溝 汁が飛び散っていたり、溝にカラメル状の汚れがこびりついていたり、結構汚れているのが庫内の壁と棚板の溝。頑固な汚れには「キッチンペーパー湿布」をして、汚れを緩めてから拭き取って。 ▶「キッチンペーパー湿布」とは? こびりつき汚れには、市販のセスキスプレーを3プッシュ程度スプレーし、その上にペーパーを載せてしばらく置く「キッチンペーパー湿布」が効果的。数分後、また冷蔵庫をあけた時にペーパーで汚れを取ればOKです。 ドアパッキン 冷蔵室に限らず、冷蔵庫についているドアパッキンのひだには汚れがたまりがち。放っておくと黒カビが発生するので、時々セスキスプレーを1プッシュして、ペーパーで汚れを拭き取って。 ※冷蔵庫の機種によって、材質などが異なる場合があります。今回紹介する洗剤や掃除方法で問題がないか、取扱説明書に従って適切に判断したうえで行なってください。 ※肌の弱い方は掃除の際、ゴム手袋を着用して手肌を保護してください。 * * * 気づいた時にさっと拭く「ついで掃除」をしていれば、大掃除の時間を節約できそうです! さっそく毎日の習慣にしてみてくださいね。 イラスト/いしやま暁子 編集協力/宇野津暢子 デザイン/Beeworks 文=齋藤久美子