ディープボンドは有馬記念で引退 京都で誘導馬に 大久保龍志調教師「ボンドに感謝しています」
[GⅠ有馬記念=2024年12月22日(日曜)3歳上、中山競馬場・芝内2500メートル] 首をリズミカルに使った歩き方、真っ黒でツヤツヤした馬体、そして何より、5年間の競走生活で27度も重賞に挑戦し、果敢に戦ってきた姿が大勢のファンに愛されてきたディープボンド(牡7・大久保)が、4度目の挑戦となった有馬記念13着を最後に引退することが22日、分かった。 大久保調教師は「馬はもちろん、担当者も本当に頑張ってくれて、すごくいい仕上がりで有馬記念に臨めました。力をつけてきた若駒たちにやられてはしまったけれど、4度もこの舞台につれてきてくれたボンドに感謝しています。帰ってきたときの様子を見ても、ああ、今回も必死に頑張ってくれたんだな…と分かりました」と穏やかに明かした。続けて、「ボンドは今回が引退レースとなります。海外を含めて、いろんなところに連れて行ってくれました。僕自身、ボンドにたくさんのことを教えてもらい、すごく勉強になって、一緒に成長できた5年間だったと思います。ボンド自身にありがとう、と言いたいし、応援してくださったファンの方々にも感謝の気持ちでいっぱい。本当に、ありがとうございました」と愛馬とファンへ、深い感謝を口にした。今後は、京都競馬場で誘導馬となる道が決まっているとのこと。 「ボンドが大好きだった京都です。引退後もファンの方に会えるのが何よりですし、誘導馬なら僕らもまた会えますからね。ボンド、ほんとうによく頑張ってくれた。ありがとう」 大久保調教師の言葉は、最後までディープボンドへの愛に満ちあふれていた。
東スポ競馬編集部