「サッカーを日本のメジャースポーツにしたい」好調キープのAZ菅原由勢があらためて日本代表への熱き想いと気概を語る。「良い一年になるようなスタートを」【現地発】
23歳にして歴戦のツワモノ感を漂わせながら
12月9日、オランダ・エールディビジで3位につけるAZは、16位のアルメレ・シティ相手に苦戦しながらも、最終的には4対1のスコアで快勝を収めた。右SB菅原由勢は、彼にしては珍しく不用意なパスミスからピンチを招くシーンがあったものの、23歳にして歴戦のツワモノ感を漂わせながらチームをリード。先発したアーネスト・ポク(19歳)、後半からピッチに入ったジェイデン・アダイ(18歳)という右ウインガーのティーンエイジャーたちを後方から支援した。 【PHOTO】C・ロナウド、メッシ、ネイマールらワールドクラスの華麗なる妻&恋人たちを一挙紹介! 「攻守に意図が通じ合わなかったりした部分は多々ありましたが、それでも彼らが伸び伸びとやることが大事だと思う。彼らは調子の波がありますが、それは僕にもありましたしね。毎試合、右サイドで組む選手が変わり、試合中でも変わるのは難しいことです。でも、どこのチームに行っても毎回同じメンバーで試合をすることは少ないだろうし、こういう経験は次につながると思うんで楽しみながらプレーしています」 80分、右サイドに張ったアダイに対し、アルメレ・シティの左端にいた選手が慌てて付きにいった。ハーフスペースに生まれたギャップにFWオドガールドが走り込み、菅原のスルーパスを引き出す。ここからAZは敵陣の狭いスペースを攻略し、左SBメラー・ウォルフェがチームの3点目を決めた。勝利を確信するダメ押し弾に、菅原もガッツポーズで喜んだ。 「僕がボールを持った時に、相手のディフェンスが釣られたのが見えた。オドガールド選手が良いところにいてくれたので、意図的に強いボールで、彼に時間を与えるようなパスを意識して出しました。それが得点の一部になったのは良かったです」 実績十分の中堅であるMFダニー・デ・ウィットとオドガールドはここのところ出場機会を減らしているが、前者は決勝ゴール、後者は2アシストと気を吐いた。 「チームとして若い選手を使うときもあり、彼らにとっても難しい時期だと思いますけれど、文句も言わずに腐らず練習している。そういう姿勢が大事な場面でボールが転がってゴールになる。彼らにボールを持たせて積極的にプレーさせるのは大事だと思う。それでノッてきてくれればチームにとっても戦力になる――そういうことを考えてプレーしました」
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