星稜 明治神宮野球V 32年ぶり、作新に3―1
●芦硲勝ち越し打、佐宗完投 秋の高校日本一を決める第54回明治神宮野球大会は20日、神宮球場で決勝が行われ、北信越代表の星稜が関東代表の作新学院(栃木)を3―1で破った。1980年の第11回大会、元大リーガーの松井秀喜さんを擁した91年の第22回大会以来、32年ぶり3度目の優勝を果たした。 星稜は四回、5番・服部航のソロ本塁打で先制した。六回に同点に追いつかれるも、八回1死二、三塁で3番・芦硲(あしさこ)晃太がライトへの2点タイムリーで勝ち越しに成功した。エース左腕の佐宗(さそう)翼は6安打8奪三振で完投した。 山下智将(としまさ)監督の父智茂氏は前回優勝時に監督だった。親子2代で栄冠をつかんだ就任1年目の指揮官は「一戦一戦成長した姿が見られたのでうれしいです」と喜びを語った。芦硲主将は「全員で楽しもうと言っていたので勝ち切れてうれしい」と声を弾ませた。 優勝校の地区には来春のセンバツの「神宮大会枠」が与えられるため、北信越は1増の3枠となった。 ▽決勝 星 稜000100020|3 作新学院000001000|1 (星)佐宗―能美(作)小川哲、石毛―岩出▽本塁打 服部(星)▽二塁打 岩出(作)