山本由伸、渡米後最速158・4キロ計測 平均球速も2・7キロ増 剛球でヤンキース打線制圧「全身で全力を出した」
◆米大リーグ ヤンキース1―2ドジャース=延長11回=(7日・米ニューヨーク州ニューヨーク=ヤンキースタジアム) ドジャース・山本由伸投手(25)が7日(日本時間8日)、敵地・ヤンキース戦に先発し、渡米後最多106球で7回2安打無失点7奪三振と好投。援護なくチーム最多の7勝目とはならなかったが、鮮烈すぎるニューヨークデビューを果たし、ヤ軍の連勝を8で止めたチームの勝利に大きく貢献した。 この日は初回に1番・ボルピに対し、2球目に渡米後最速の97・5マイル(約157キロ)を計測。2番・バードゥーゴを遊ゴロに仕留めた直球は同最速をさらに更新する98・2マイル(約158キロ)だった。さらに4回は4番・スタントンに98・4マイル(約158・4キロ)の直球を見せ、97・9マイル(約157・5キロ)ツーシームでバットを粉砕(結果は遊ゴロ)。本人は「いつも通りの気持ちで」と話したが、直球の平均は97マイル(約156・1キロ)で、これまでの平均95・3マイル(約153・4キロ)よりも1・7マイル(約2・7キロ)速かった。 山本は球速アップの要因について「いいフォームで投げられました。腕だけとかじゃなくて全身で全力を出してストライクゾーンに投げていけたので」と爽やかに振り返った。 山本がポスティング制度でオリックスからメジャー移籍を目指した昨オフ、ヤンキースも最終入団候補だった。昨年12月の個人面談では、ブーン監督が背番号「18」が入ったピンストライプのユニホームをプレゼントし、OBでGM付特別アドバイザーの松井秀喜氏(49)がビデオメッセージを送るなど獲得に尽力した経緯がある。登板前から大ブーイングを浴びせられることが予想され、実際には軽めのブーイングが起きたが、熱烈なファンを黙らせる快投だった。
報知新聞社