アルカラスが体調不良を乗り越え1勝目「自分でも驚いた」 [Nitto ATPファイナルズ/テニス]
アルカラスが体調不良を乗り越え1勝目「自分でも驚いた」 [Nitto ATPファイナルズ/テニス]
男子トップ8によるエリート大会「Nitto ATPファイナルズ」(ATPファイナルズ/イタリア・トリノ/11月10~17日/賞金総額1525万ドル/室内ハードコート)の大会4日目に行われたジョン・ニューカム・グループのラウンドロビン(総当たり戦)第2戦で、第3シードのカルロス・アルカラス(スペイン)が第8シードのアンドレイ・ルブレフ(ロシア)を6-3 7-6(8)で振りきり1勝目を挙げた。 ~Nitto ATPファイナルズのラウンドロビンで1勝目を挙げた第3シードのアルカラス選手~ 2-2からのレシーブゲームで15-40のチャンスをものにできずにキープされたアルカラスはそこから4ゲームを連取して第1セットを先取し、すべてサービスキープで突入した第2セットのタイブレークで2つのセットピントを凌いだ末に2度目のマッチポイントをものにして1時間36分で試合を締めくくった。 第1戦で体調不良に苦しんでいたアルカラスは呼吸を楽にするピンクの鼻腔拡張テープを貼って試合に臨み、よく動いてエネルギッシュなプレーを披露した。 「自分でもビックリした。ベースラインでのプレーやサービスもよかったし、本当に落ち着いていた。試合と自分のやるべきことに集中し、体調がよくないことは忘れようと心掛けた」とアルカラスは試合を振り返った。 「コートに立ったらコート外で苦しんでいることをすべて忘れ、いいフォアハンドとバックハンドを打つことやいい戦術を講じることに集中しなければならない。僕はそれがかなりうまくできたと思うけど、自分でも驚いたよ」 フォアハンドの強打やドロップショットを含め相手(14本)の倍以上となる31本のウィナーを決めたアルカラスは、「動きがよくてベースラインでしっかり走ることができれば選択肢が増える。(今日は)とにかく走ってベースラインからいいポイントを決めるという『オプションA』がうまくいって本当に満足している」と語った。 イブニングセッションで行われた同グループの試合では、第2シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)が第6シードのキャスパー・ルード(ノルウェー)を7-6(3) 6-3で倒して2連勝を飾った。 同グループは3人が2勝1敗または1勝2敗で並ぶ可能性があるため、決勝トーナメント進出者は第3戦の結果で確定する。 ATPファイナルズはATPツアー最終戦で、今季の成績上位8名(ダブルスは8組)のみで争われる。4人ずつのグループに分かれたラウンドロビンを行い、上位2名(ダブルスは2組)ずつが決勝トーナメントに進出する形式で行われる。
テニスマガジン編集部