拓殖大のテーマは「エースだけに頼らない駅伝」 絶対的エース不破聖衣来が不在も同期のキャプテンと頼もしいルーキーたちが誓う
■エースだけに頼らない駅伝 頼もしい後輩とともに
不破選手に憧れ、頼もしいルーキーも仲間入りしました。小野真緒選手は「目標は駅伝で日本一になること」、岩崎麻知子選手は「区間賞の走りで拓殖大を優勝に導くことが目標です」と話します。 新戦力も加わり駅伝へ向けて8月の強化合宿。エース不破選手は別メニューとなり、キャプテン門脇選手を中心に1年生の岩崎選手、小野選手も積極的な走りを見せます。 「自分たちの力でシード権を」という思いに燃えて、設定タイムもクリア。 小野選手は「(不破選手が)積極的な走りがすごく良かったと褒めてくれて、その持ち味をこれから生かしていきたいと思った」と話し、岩崎選手は「『麻知子ちゃんはスピードがあるからもっと自信持ちなよ』と聖衣来さんに言ってもらえて自信になった」と、不破選手の言葉は後輩たちに力を与えます。 迎えたトラックレースでは、今シーズン7人が自己ベストを更新。関東学生新人選手権では、1年生たちが躍動。岩崎選手が5000メートルを16分30秒70で走り、大会新記録で優勝し、小野選手が1500メートルを4分29秒94の記録で、同じく優勝しました。 本番2週間前にチームは、不破選手の全日本欠場を発表。小野選手は「一人一人が自分の力を発揮することができれば、シード圏内は取れると思う」と話し、岩崎選手は「シードを獲得して、エースがいなくても拓殖が強いんだというのを見せつけたい」と先輩に心強いメッセージを送りました。 そして、キャプテンの門脇選手は「エースだけじゃなくてみんなも強いし、みんなも活躍しているのでそれを今回の駅伝で見せつけられたらなと思います。燃えています」と静かな闘志を見せました。 前回5位の拓殖大は、「エースだけに頼らない駅伝」で上位進出を目指します。