呉駅近くの「森田食堂」を紹介する「コワモテ料理長」こと鷹林勇さん（写真提供＝クレイトンベイホテル）

　クレイトンベイホテル（呉市築地町、TEL 0823-26-1111）が6月1日、地元の飲食店を紹介する「本気のグルメマップ」第1弾配布を始めた。（広島経済新聞） 【写真】昭和感あふれる夜の呉を歩く「コワモテ料理長」 　飲食店を案内するのは、夜の居酒屋巡りが大好きという同ホテルの日本料理「呉濤（ごとう）」料理長の鷹林勇さん。「コワモテ料理長」として登場する。 大和ミュージアム、てつのくじら館、海上自衛隊一般公開など、主に昼の観光のイメージが強い呉市だが、「昭和感が溢れる『夜の呉市』も地域の皆さまと一緒にPRできないかと企画した」（同ホテル総務部の青野孝史さん）という。 　紹介店には、料理長が実際に出向いて動画を撮影し、呉グルメを紹介する。当初は料理長が利用した店を中心に紹介していたが、現在では飲食店の紹介やオファーも届く。行ったことのない店には可能な限り事前に足を運び、店の雰囲気や味、店主とのコミュニケーションなどを確認した上で、撮影の依頼を心がけているという。 　SNSでは、料理長の見た目もインパクトがあり、一見怖そうに見えるが、実はとても優しい人だというギャップも面白いとの声が寄せられている。「このグルメマップで呉の夜を巡りたい」「事前に呉グルメを知れたので、呉に行きます」「呉に行きたくなった」「料理長自らが紹介すると安心して行ける」など、投稿を歓迎する声も多い。協力店からも、動画を見て店に来た客が増えたなど、感謝の声が届いている。 　グルメマップはホテル内で配布するほか、取材協力した16店にも設置する。青野さんは「すでに初回に印刷した600部が残りわずかになったため、増刷した」と話す。動画を通じて呉市へ訪れるきっかけになればと第2弾の撮影と投稿も進めるほか、新企画「呉の昼が美味しくて楽しい」も始め、昼のみ営業している店などを紹介する。グルメ同様に呉観光の魅力について、料理長自ら歩いて紹介する企画など、挑戦を続ける。