【毎日書評】コミュニケーションは推し活だ。コミュ力を劇的に上げる「ほっこり石を置く」攻略法
ほっこり石は蓄積される
ほっこり石には、相手の心に蓄積されていくという特徴があるそう。それは、相手の心のなかにコップがあると想定してみると理解しやすいといいます。 コップの中のほっこり石が満タンに近づけば近づくほど、イエスを取りやすくなるわけです。1回のコミュニケーションでイエスを取れるばかりでないことは、何度もお伝えしてきました。 ですからそのつど、大小さまざまなほっこり石を置いておく。そうすることで、ここぞというときにイエスを取れるようにしておくわけです。 また、ほっこり石をどんどん置いていくと、いずれコップは石がいっぱいになり、コップからこぼれはじめます。(134ページより) コップがほっこり石でいっぱいになるとは、相手が「認められた」気分で満たされるということ。すなわち相手は、こちらのファン、推しになるということです。 あなたに、どうしてもソリが合わない上司がいたとします。その上司から物理的に離れる、つまり独立や転職できればいいですが、すべての人がそうできるわけではありません。 そんなとき、嫌な上司が数字を達成させるような行動をサポートできれば、そんな上司でもいずれこちらを推すようになることだって可能なのです。(135ページより) つまり、ほっこり石を蓄積できるというのは、相手を引き寄せるだけでなく、相手との距離感をコントロールできるということも意味するようです。 そして相手が推しになる(コップからあふれている)のは、親密な関係が構築できているということであるわけです。(133ページより) 著者は本書を通じ、コミュニケーションの本質を伝えようとしているのだそうです。 それは読後すぐに効果を発揮するものではないかもしれませんが、長い目で見たとき、人生を必ず豊かにするものであると断言してもいます。少なくとも、コミュニケーション力を身につけるために、参考にしてみる価値はありそうです。 >>Kindle unlimited、2万冊以上が楽しめる読み放題を体験! Source: 白夜書房
印南敦史