村上春樹氏

　スウェーデン・アカデミーは１０日、２０２４年のノーベル文学賞を発表し、韓国の作家・韓江氏（５３）が受賞した。０６年から有力候補に挙がり続けてきた日本の作家・村上春樹氏（７５）は今回も受賞を逃した。日本人の同賞受賞者は１９６８年の川端康成、９４年の大江健三郎の２人。 【写真】受賞した韓江氏 　村上さんは海外でも評価が高く、チェコのフランツ・カフカ賞やデンマークのハンス・クリスチャン・アンデルセン文学賞など、日本のみならず世界で多数の文学賞を受賞。２３年には「スペインのノーベル賞」とも呼ばれるアストゥリアス皇太子賞の文学部門を、日本人で初めて受賞していた。 　◆村上　春樹（むらかみ・はるき）１９４９年１月１２日、京都市生まれ。７５歳。７５年、早大第一文学部演劇学科卒。７９年「風の歌を聴け」で群像新人文学賞を受賞し、デビュー。代表作に「ノルウェイの森」「ねじまき鳥クロニクル」「１Ｑ８４」など。受賞歴に谷崎潤一郎賞、読売文学賞、フランツ・カフカ賞、エルサレム賞など。趣味は音楽鑑賞とランニング。プロ野球・ヤクルトのファンクラブ名誉会員。家族は陽子夫人。