<ClariS>「狼と香辛料」 ClariSはホロとロレンスに似ている 「ゴールを決めていない」 EDに込めた思い
--特に「大丈夫 ゆっくり踏み出せるよ」という言葉に、とても優しい響きが込められているように感じました。
カレンさん それはきっとお互いそう思っているところがあるんです。クララに「大丈夫」って言われると、私も「あ、大丈夫なんだな」って思えるし、きっと私が「大丈夫だよ」ってクララに言ったら、きっとクララにとっても自信になる。だからこそ、この「大丈夫」という言葉にも説得力が生まれるのかなって思っています。
--レコーディングの様子は?
クララさん いろいろなテンポが組み込まれていて、ClariSとしての新しいイメージを持つ曲だなと感じたんですが、同時にどこか懐かしい雰囲気もあって。長年ずっと聴いてきたようなメロディーやサウンドにも感じられて、違和感なく身を任すことができる楽曲だと思います。サビはリズム感があって、歌詞も弾むような部分があるんですけれども、最近の楽曲と比べると、A・Bメロは言葉数も音数も少なくて、より歌詞の意味やメロディーが入ってきて。そこが新鮮でもありましたし、どうやって歌ったら伝わるかなというのは、曲をいただいた時にとても考えました。それもワクワクする要素でしたね。歌詞の意味一つ一つが伝わるように歌いたいなと思っていました。
カレンさん 曲の中にはタイトルの「アンダンテ」の他にも「スタッカート」「クレッシェンド」など音楽用語がたくさん出てきます。抱いている思いがオシャレに表現されていて、クララが話していた通りどこか懐かしさもあって、すんなりと心に響きました。ただ、いざ歌ってみると意外と難しくって。耳なじみの良さから「心地いいな」と思うんですけれども、歌ったことのないテンポだったので、サビの「Step by Step 君のリズム感じて」というところも「今まで自分の体験したことのないリズムだ」と。これをどう落とし込んでいけば良いんだろう、と模索しながら練習をしました。リズムを大切にしている楽曲だからこそ、ちょっとでもズレてしまうと「アンダンテ」の良さが無くなってしまうので、完成するまでは苦戦したところもありました。でも、クララの歌を聴きながら歌うと、自然とペースが合っていって。クララの声に引っ張ってもらいました。