不審な電話、訪問介護中の女性宅に…息子と声が違う 直接電話促し、詐欺防ぐ 電話しながらATM操作する女性、相手からは還付金の話…詐欺と確信、電話切る 東松山署、女性2人を表彰
特殊詐欺を未然に防いだとして、埼玉県の東松山署は9月26日、JA埼玉中央の訪問介護士の山崎恵理子さん(60)と、埼玉りそな銀行東松山支店川島町出張所に勤務する会社員の宮本貴代子さんに感謝状を贈呈した。 山崎さんは訪問介護中の8月9日、80代女性宅を訪れた際、女性方に息子をかたる男から電話があり、声が息子と違うことなどから女性は不審に思っていたという。山崎さんが「息子に直接電話してみては」と促し、女性が息子に電話したところ詐欺と気が付いた。詐欺を防いだことで山崎さんは「未然に防げて良かった」と笑顔を見せた。 宮本さんは9月9日、休憩中にATMに並んでいたところ、ATMから出てきた男性に「今機械を操作している人が詐欺に遭っているかもしれない」と言われた。確認すると、70代女性が電話をしながらATMを操作していたことから特殊詐欺を疑った。電話を代わってもらい、電話口の相手と話すと銀行を名乗って還付金の話をしてきたため詐欺と確信し、電話を切った。宮本さんは「偶然だったが詐欺を止められて良かった。詐欺がなくなってほしい」と願った。
同署生活安全課の岡田雅人課長は「知らない人に声をかけることは勇気がいること。皆さんの勇気で詐欺被害を防ぐことができる」とコメントした。
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