ビリー・アイリッシュのファッションが愛される理由 究極のZ世代アイコンのスタイルと思いに迫る
共同ホストを務めた21年度「メットガラ(MET GALA)」では、「オスカー デ ラ レンタ(OSCAR DE LA RENTA)」のペールピンクのチュールドレスに、13個の「カルティエ(CARTIER)」のジュエリーを合わせたロマンチックでグラマラスなスタイルで登場した。ボーイッシュなオーバーサイズスタイルが彼女のアイコニックであるという強い印象から一転、「マリリン・モンロー(Marilyn Monroe)をほうふつさせる!」と大きな話題を集めた。また、映画「バービー(Barbie)」のために書き下ろした楽曲「What Was I Made For?」のミュージックビデオには、ポニーテールのブロンドヘアのバービールックで出演。年間最優秀楽曲賞を受賞した第66回グラミー賞授賞式では、1965年に限定発売されたプードル・パレードのバービーにインスパイアされた衣装を身にまとい、パフォーマンスした姿は記憶に新しい。
そんな中、彼女のスタイルの変化を批評するアンチに対し、自身のSNSにこうメッセージを発信した。それは23年度の「メットガラ」で「シモーン ロシャ(SIMONE ROCHA)」による胸元や肩を露にしたオールブラックのカスタムドレスを着用した後のこと。黒いレースやビジューのレイヤードが美しいコルセット付きガウンに、ハイヒールのプラットフォームシューズを合わせ、レッドカーペットに登場。そして「キャリアをスタートした5年間は、男の子っぽいとか、女性のように振る舞えばもっとセクシーになれるとかって言われ続けて、あなたたち愚かな人たちに破壊されるような時間を費やしてきた。そして今となれば、私が少しでもフェミニンなものや体にフィットするものを着るのに十分心地よさを感じれば、『(ビリーは)変わった』『変わり者だ』って言われるようになって……私はどっちにもなれる。女性という存在価値を認めて」と投稿。世界のメディアが彼女の思いを報じた。