ビル・ゲイツは原子力発電に肯定的…米ワイオミング州に自らの発電所を建設中(海外)
ビル・ゲイツは、超党派の支持を得ているため、アメリカの原子力発電の将来について楽観的だ。 現在、自身が共同設立した企業テラパワー社と共同でワイオミング州に原子力発電所を建設中だ。 原子力はアメリカ最大のクリーンエネルギーであり、AI開発を促進する鍵となっている。 ビル・ゲイツ(Bill Gates)は「アメリカの原子力エネルギーの見通しは明るい」と話している。 億万長者の元マイクロソフト(Microsoft)CEOは、自身が共同設立したテラパワー(TerraPower)と共同で、すでにワイオミング州に原子力発電所を建設している。 Business Insiderが以前報じたように、テラパワーは2030年にその原子力発電所を稼働させる予定だ。ゲイツは、2024年11月の大統領選でどちらの党が勝利してもこのプロジェクトが前進することを「かなり確信している」という。 「原子力への支持は両党とも非常に印象的だ」とゲイツは2024年6月16日のCBSのニュース番組「フェイス・ザ・ネイション(Face the Nation)」で語った。 「私が行っている気候変動関連の仕事の中で、超党派によるエネルギーに最も支えられているのは、実はこの原子力の仕事だと思う」 ゲイツは、各党が原子力を支持する理由は「同じではないかもしれない」と指摘している。共和党はエネルギー安全保障と輸出を重視し、民主党はこれらの問題とクリーンエネルギーの両方を重視しているという。 ゲイツはCBSに対し、「原子力は本当に特別なものだ」と語った。 「もちろん環境に優しい点だけではないが、そこを評価しない人もいる。私は評価してほしいのだが。彼らが原子力を評価するのはアメリカのリーダーシップのためだ。そして経済的には膨大な雇用を生むため、敵対国によって作られた原子炉が世界中に設置されることを望んでいない」 アメリカの政府機関であるエネルギー省(Department of Energy)原子力エネルギー部(Office of Nuclear Energy)によると、原子力はアメリカ最大のクリーンなエネルギー源であり、全米の排出ガスのない電力のほぼ半分を担っているという。 原子力エネルギーは原子炉内の核分裂によって作られる。中性子と呼ばれる素粒子が原子に衝突し、強制的に原子を2つに分裂させる。この過程で大量の熱が放出され、その熱で水を沸騰させて蒸気を発生させる。その蒸気でタービンを回し、電気は作られるのだ。
Katie Balevic,Lakshmi Varanasi