「木浪だってわからない」岡田阪神連覇への道 し烈なレギュラー争いがチーム強化につながるか 高木豊氏が指摘した 当落線上の「選手の名前」
昨年38年ぶりの日本一を達成した阪神にとっては、今季は球団史上初となるセ・リーグ連覇を狙う大事なシーズンとなる。智将・岡田彰布監督は選手たちに対して「伸びしろだらけ」としながら、新たな戦力の台頭を望むなど、また新たな形で2024年の戦いに臨もうとしている。 そんな阪神のチーム展望について球界内からも様々な考察の声が出ている。現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチも務め、現在は野球解説者として活躍する高木豊氏は1月16日に自身のYouTubeチャンネルに関して「【岡田監督始動】岡田監督は連覇に向けて競わせる狙い!「近本&大山以外は確定ではない?」岡田監督のキャンプでの狙いについて語ります【プロ野球】」と題した動画を更新。連覇を目指す岡田監督の起用法、狙いなどについて語った。 昨年は1年間、ほぼ固定したメンバーで戦ったチームにおいて、岡田監督は今春のキャンプでは若手を入れ、競わせる方針を示している。 この点に関して高木氏は「(選手たちに対する)刺激だよね、岡田監督も昨年のベストメンバー、これでは(連覇は)キツイと思っているから」とし、「もう一段上にいってくれないと苦しくなる」と岡田監督の考えに理解を示した。 新戦力台頭を望む理由もある。実際、昨年のリーグ優勝の力となったのは投手陣においては最優秀防御率に輝き、10勝をあげた村上頌樹、現役ドラフトでソフトバンクから移籍、チーム勝ち頭となる12勝をマークした大竹耕太郎の両投手の貢献が大きかったことは認められている。この2人は当初そこまでチーム構想では名前があがっていなかったが、目覚ましい活躍を果たしたことがチームを押し上げたとあって、昨年のこの2投手同様に「そういった新しい人間がどれだけ刺激を与えてくれるか期待しているよ」とコメントした。 一方、野手においてはレギュラー争いの激化を予想した。今季のレギュラーに関しては「俺が思うには、1番の近本、4番の大山、この2人だけだよ。(レギュラー)確定なのは」と私見を明かした。同じく中野拓夢もレギュラー候補としながら、「恐怖の8番打者」として昨年大ブレイクを果たした木浪聖也に関しても「木浪だってわからないよ」とし、調子が悪かったら、小幡竜平と競わせることも十分ありうるとした。 昨年ルーキーイヤーで球団の右打者としては岡田監督以来となる2桁本塁打(10本塁打)を放ち、日本シリーズでも大暴れした森下翔太に関しても定位置確保は容易ではないという見方を示した。 岡田監督に関して「そのぐらい厳しい目を持っているし、厳しい目がないと連覇はないと思っているから」と指揮官の考えを解説した高木氏。 いずれにせよ、今季もペナント争いの中心を務めることは間違いなさそうな岡田阪神。指揮官が開幕までにどのように目を光らせ、チームを整えていくのかも注目となりそうだ。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]