U-18プレミアリーグEAST 尚志が今季初勝利 前年度王者・青森山田を完封 MF西丸由都がチーム初得点
◆サッカー高円宮杯U―18プレミアリーグEAST▽第4節 尚志高1―0青森山田高(28日、青森山田高グラウンド) 敵地に乗り込んだ尚志は1―0で青森山田との東北ダービーを制し、今大会初勝利を挙げた。球際の競り合いで上回った前半38分にMF西丸由都(さいまる・ゆいと、3年)が決勝弾となる今大会チーム初得点。後半はチーム一丸となった体を張った守備で攻撃をはね返し続けた。青森山田はホームで痛恨の今大会初黒星となった。 試合終了と同時に尚志イレブンは雄たけびを上げ、歓喜の輪を広げた。前年度王者相手に完封し、今大会初勝利。「闘争心」をテーマに球際のバトルを要求し、イレブンをピッチに送り出した尚志・仲村浩二監督(51)は「雰囲気にのみ込まれるのが嫌で、そこが一番大事だった。言葉通りに本当によくやってくれた」と相手に自由を許さなかったイレブンを褒めたたえた。 前半38分、待望の今大会初ゴールが生まれた。パスをつないで相手の守備を乱すと、ペナルティーエリアに走り込んだ西丸がパスを受けた。「キーパーが前に出ようとしているのが見えて、トラップでかわせると思った」。言葉通りにGKをかわし、冷静に左足を振り抜いてネットを揺らした。 大きな1勝になった。前年度2位の尚志は開幕から3試合は善戦も、得点できずに1分け2敗。試合内容が悪くないだけに、苦しい時間を過ごしていた。「やまない雨はない。一生懸命やることさえできれば、絶対に力が積み上がると話してきた」と監督。ひたむきに練習してきた選手にとって、自信につながる勝利になった。 次節(5月5日)はホーム(尚志高第3グラウンド)で鹿島ユースと対戦する。「青森山田に似ている部分もあるので、気持ちの部分で絶対負けないようにしたい」と指揮官。気を引き締めて臨み、2連勝を目指す。 (山崎 賢人)
報知新聞社