8月15日は年金支給日!「国民年金・厚生年金」の平均月額はいくら?
8月15日は老齢基礎年金・老齢厚生年金の支給日です。8月は夏休みの時期にあたりイベントが多く、出費がかさんでしまい、年金の支給を待ちわびている方もいるでしょう。 ◆【一覧表】老齢基礎年金・老齢厚生年金の平均受給額 老齢基礎年金や老齢厚生年金は、保険料の納付実績や現役時代の年収などにより、一人ひとり受給額が異なります。 みんなはどのくらいの年金を受給しているのか、気になる方もいるのではないでしょうか。 また、2024年度の公的年金は2023年度よりも原則2.7%の引上げとなっていますが、公的年金だけで生活できている世帯はどのくらいいるのか気になります。 この記事では、老齢基礎年金と老齢厚生年金の平均受給額や、公的年金だけで生活できている世帯の割合について解説していきます。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
国民年金・厚生年金の平均受給額
国民年金(老齢基礎年金)・厚生年金(老齢厚生年金)の平均受給額について、それぞれ確認していきましょう。 ●国民年金の平均受給額は5万6316円 厚生労働省年金局の「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、老齢基礎年金の平均受給額は5万6316円です。 ・全体:5万6316円 ・男性:5万8798円 ・女性:5万4426円 老齢基礎年金の受給額は、保険料の納付月数に応じて受給額が決まり、40年間(480月)納付すると満額の81万6000円を受給できます(2024年度)。 未納月がある場合は、その分受給額が減額されます。たとえば5年間(60月)の未納がある場合、納付済月数は420月で、受給額は71万4000円になります。 計算)81万6000円×420月/480月=71万4000円 また、男女別にみると、男性のほうが4000円程高額になっていますが、男女間で大きな差はないといえます。 次の章では、老齢厚生年金の平均受給額を確認していきましょう。 ●厚生年金の平均受給額は14万3973円 同じく、厚生労働省年金局の「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、老齢厚生年金の平均受給額は、14万3973円です。 ・全体:14万3973円 ・男性:16万3875円 ・女性:10万4878円 ※上記、老齢厚生年金の平均受給額には老齢基礎年金部分が含まれます 老齢厚生年金には老齢基礎年金も含まれているため、老齢厚生年金の方が老齢基礎年金よりも高額になるのが一般的です。 老齢厚生年金の受給額は、現役時代の年収や厚生年金保険への加入期間などによって決まり、年収が高いほど、また、加入期間が長いほど高額になります。 男女別にみると、男性のほうが女性よりも約6万円多くなっていますが、これは男性の方が年収が高く、加入期間が長いことが理由と考えられます。 女性は、出産や育児、介護などで退職や休職をするケースがあり、復職しても休職前と同程度の給与がもらえないことが少なくありません。 こういったことから、女性の方が受給額が少なくなると考えられます。 老齢基礎年金の平均受給額は約5万6000円、老齢厚生年金は約14万4000円ということがわかりました。 では、公的年金だけで生活費をカバーできている高齢者世帯はどのくらいいるのでしょうか。次の章で詳しく確認していきましょう。