海軍兵学校の伝統継ぐ「棒倒し」の替わりに「棒引き」…防衛大学校の開校記念祭で女子の新競技
旧海軍兵学校の伝統を受け継ぐ「棒倒し」で知られる防衛大学校(神奈川県横須賀市)の開校記念祭が9日、始まった。今回初めて、棒を自陣に引き合って得点を競う女子学生の「棒引き」が行われた。 【動画】防大伝統の「棒倒し競技会」
棒倒しは安全面などから女子は参加せず、「男子と同等の競技を」と、女子学生の提案で実現した。
寮ごとに四つの大隊(約60人)に分かれ、選抜の1チーム30人による隊対抗で戦う。1~5の点数が付いた棒(長さ4メートル、直径10センチ)計12本を奪い合う。1分3セット制で、自陣に引き入れた総得点を競う。体力に加え、戦略も問われる。
9日は、前日の予選を勝ち上がった第1大隊と第3大隊による決勝が行われた。号砲とともに40メートル先に置かれた棒に向かってダッシュし、闘志を爆発。熱戦の結果、第1大隊が優勝した。
男子学生の棒倒しは9日に予選、10日に決勝が行われる。