住宅の屋根飛びビニールハウスも倒れる 高知で突風被害 梅雨入り前に警報級の大雨 通勤・通学時間帯を直撃
18日は朝から広い範囲で激しい雨が降り、一時、新幹線が運転を見合わせるなど影響が出ました。高知県では突風により住宅の屋根がはがれるなど被害が出ています。 ヤマ場は午前中でした。災害の危険度が急速に高まるとされる「線状降水帯」が発生するおそれのあった四国地方。結局それは現れなかったものの警戒に値する雨をもたらしました。 17日の降り始めからの雨量は、徳島県海陽町で185.0ミリ、高知県馬路村で201.0ミリを観測するなど、各地で大雨になりました。 さらに高知県田野町では、突風による被害が出ました。町によりますと、屋根や壁が飛ばされるなど住宅4軒、倉庫3軒、集会場1軒に被害が出たほか、ビニールハウス8軒が倒れるなどしました。 (高知地方気象台・神野正樹さん) 「きょうも海風が強く入っています。夜になると逆に陸風が強くなってくる、そういう風が吹きやすい所です」 「積乱雲が近づくような兆しがあるときは屋内に退避し、窓ガラスから離れる避難方法を」 大雨は関西にも。 (和歌山市から大野雄一郎アナリポート・午前6時半ごろ) 「打ち付けるような雨、大きな雨粒がアスファルトに跳ね返っています。屋根からまとまった雨水が流れてくる状態にもなっています。非常に肌寒さも感じます」 (午前9時ごろ) 「午前9時の和歌山城前です。風は少し弱まりましたが、依然として打ち付けるような強い雨が降り続いています」 和歌山県内の17日の降り始めからの雨量は、田辺市の護摩壇山で194.5ミリ、新宮市で172.5ミリを観測するなど、まとまった雨になりました。 この影響で、田辺市内の約3万世帯、約5万8000人、上富田町全域の7350世帯、約1万5000人を対象に警戒レベル4の避難指示が一時、出されていました。現在は解除されています。 大雨は通勤や通学の時間帯を直撃。交通機関の乱れも目立ちました。各地に大雨を降らせている低気圧は東へ移動中。首都圏で警戒が特に必要な時間帯は、これからです。
ABCテレビ