米ウォルマート、25年と30年の気候変動目標は未達へ
[19日 ロイター] - 米小売り大手ウォルマートは、2025年と30年の温室効果ガス排出削減目標を達成できない可能性が高いと表明した。エネルギーポリシー、インフラ、費用対効果の高い低炭素技術の利用可能性に関して課題があるためという。 同社は事業運営に伴う温室効果ガスの排出について、15年比で25年に35%、30年に65%の削減を目指していた。18日にウェブサイトで最新状況を公表し、進捗は遅れているとした。 ウォルマートは製造業者や食品加工業者に比べて売上高当たりの炭素排出量は少ないものの、店舗の開設を進め、商品を出荷しているため、排出削減では一定の困難に直面している。 23年には排出増加の要因として、老朽化した冷凍設備による汚染、輸送による燃料排出、再生可能エネルギーの拡大が事業の成長に比べて遅れていることの3点を挙げている。