顔パスで行こうよどこまでも。熊本の路面電車で実証実験スタート
路面電車も顔認証で通過する日がやってきました。 初めてiPhoneに顔認証が搭載されたのは2017年のiPhone Xでした。 あれから7年が経過し、顔認証が徐々に普及してオフィスの入退室や空港での出入国、決済にも使われるようになってきました。 去年の4月には大阪駅に導入された顔認証改札機の実証実験のSF感が話題になりましたが、今回は熊本県路面電車での実証実験です。
顔パス、約2秒で決済完了
乗車前に必要なステップは2ステップで完了するので、とてもお手軽。事前に決済アプリをダウンロード→顔をアプリに登録で完了です。 その日から手ぶらで利用できるようになります。定期券利用も含めて全線を対象に3月末まで行う予定です。 今回のプロジェクトを推進するのは丸紅で、顔認証で決済できるタプレット端末を2024年度に本格導入することを目指しています。
低コストで普及を目指す
交通系ICカード導入には、かなりコストがかかることを皆さんはご存知でしょうか。けれども地方の交通機関は経営が厳しい…そのため、なかなか交通系ICカードの導入が進みません。 でも運賃支払いで対応の増加、渋滞や遅延は発生してしまう。そこで顔認証の登場です。 交通系ICカードや切符をそもそも取り出す手間も省け、タブレット端末だけで導入できるからコストも安い。顔認証を導入すれば、ものを取り出すことなく乗り降りができ、渋滞や遅延の緩和が期待できます。
そのフィールドは移動から決済まで
さらに今後は銀行連携など決済手段を多様に展開することで、チャージ不要で利用できる環境を目指しています。 交通系ICカードが実現したように、改札から街中での買い物まで顔認証で完結できる日がもうすぐやってくるかもしれません。 手ぶらで外出できる日が、まもなく参ります。 Sorce: NIKKEI
宮城圭介