SUPER EIGHT・横山裕 先輩と思ってもらえるならば、僕もダサくはいたくない
8月に始まったアリーナツアーが終盤を迎えています。ここまで4都市12公演を終え、残すは大阪、札幌での4公演となります。今回は久しぶりのアルバム発売後のツアーということもあって新譜も多く、曲に刺激をもらいながらまわらせてもらっています。多くの素晴らしいアーティストの皆さんから提供していただいた楽曲も多く、いろいろなスタイルの曲があることは演者としてシンプルに楽しいなと思ってやっています。 また今回は10年前に発売した「オモイダマ」で、各地の学生などからなる吹奏楽部とセッションをしているんですが、そこでもいろいろな思いがわいてきます。舞台上での彼らからはすごく「無償の愛」を感じるんです。この曲はもともと高校野球に対してのテーマソングなんですが、ただただボールを追っかけるという青春というか、みんなの思いが一つになっていく音を感じながら歌えてるのがすごい感慨深い。あの瞬間、感極まるものがあるんですよね。 一つの開催地でも、公演を重ねるごとに彼らの表情が変わっていくんです。公演ごとに余裕も出てきて楽しんでくれてる、楽しもうとしようとしてるのがすごく伝わってきて。もう最初の公演の時と100パーセント表情が違いました。10年たった今も、そしてこの先も「オモイダマ」を青春ソングだと思ってもらえるよう、僕らも頑張らなきゃいけないなと思わせてくれました。あと自分の子どもでもおかしくない年齢である学生の方の中には、今回で僕たちのことを知ってくれた人もいると思います。そこでまた、ちょっとでも僕らに興味を持ってくれたらうれしいなって。 年の離れた子との共演でいうと、事務所の後輩の中にも結構、年齢差がある子もいます。後輩たちの接し方で自分が意識していることはわからないんですが、ダサくはいたくないなとは思います。あとは頼ってくれたら、全力で応えてあげよう、俺ができることは絶対やろうとか、そこは自分の中では一貫してることなのかなと思います。 ただ先輩だからそれらしく振る舞うというより、自然とそうなることが多いです。僕自身、縦の関係って嫌いではないんですが、後輩たちもその系譜みたいのを大切にしている子が多いんです。後輩たちはみんなしっかりしているので、その分、僕もちゃんとせなあかんなと。先輩と思ってもらえるならば、僕もダサくはいたくない。ちゃんとしないとなと思いますね。 ご飯に連れていってくれたり、話を聞いてくれたりするからってそれだけで良い先輩というわけではなくて。やっぱり仕事を一線で活躍し続けてる先輩たちの背中は、僕らにとっても大きな背中で頑張る糧にもなってきたから。