【びわこボート・GⅠ周年記念】深井利寿が12年ぶりGⅠ制覇 遠藤エミと〝師弟同時V〟も達成
びわこボートのGⅠ開設72周年記念「びわこ大賞」は17日、最終日の12Rで優勝戦が行われ、地元で1号艇の深井利寿が逃げ切って勝利。2012年の児島周年記念以来、12年ぶりのGⅠ優勝を果たした。通算では16回目の優勝。2着は3号艇の篠崎元志、3着は2号艇の馬場貴也が入り、3連単は1730円の結果となった。また、6日間の総売上額は74億473万1300円で、目標額の65億円を大きく上回る大盛況で幕を閉じた。
■ヒーロー 「まさか取れるとは思わなかった」。深井自身もびっくりするほど久々のVだった。進入は枠なりの3対3。「遅れないようにと…」。コンマ08の好Sを決めて、1Mは「馬場(貴也)さんに差されないようにと思って」。同支部の最大のライバルに細心の注意を払いながらも「自分のターンができた」と会心の旋回から独り旅。後続の追随を許すことなく、Vゴールを駆け抜けた。 「過去一だと思います」と自負する相棒の59号機も「ノーハンマーでした」と最後まで力強さは変わらなかった。さらに「(3日目に)インで逃げられなかったけど、(準優で)逃げられたので自信になりましたね」。機力だけでなく、気力も充実し、王道のレールから外れる心配は一切なかった。 地元記念はこれが初優勝。「地元が気持ち的にも一番いいですね」と笑顔もはじける。さらに、くしくもこの日は、宮島の女子戦で弟子の遠藤エミが1号艇で優勝。師弟同時Vに「うれしいですね」と喜びも倍増する。これで来年3月の若松クラシック出場の権利もゲットした。 今年50歳も迎えるなど既にベテランの域だが、「SGはまだ1着が取れてないので」とまだ見ぬ白星に意欲を見せる。そのSG出場も確定なら12年ぶり。この勢いを途切れさせなければ〝オールドルーキー〟の水神祭が待っているに違いない。(古賀正史)
プロフィル
◆深井利寿(ふかい・としひさ)1974年8月8日生まれの50歳。滋賀県出身、滋賀支部の81期。97年11月びわこでデビュー。初出走でいきなり勝利を挙げれば、そのまま優出も果たすなど華々しいデビュー戦を飾った。2001年4月のとこなめで初優勝。GⅠは12年6月の児島周年記念で初V。SGは13年の平和島クラシックで初出場を果たした。通算16V。主な同期には池田浩二、寺田祥、佐々木康幸、飯山泰らがいる。161センチ、52キロ、O型。