「風向きを変えたい」斎藤知事発言に橋下徹氏「権力の乱用そのもの…知事として一番欠けているところ」疑われる行為は避けるべきと指摘
兵庫県の斎藤元彦知事をめぐる一連の問題について、11月29日放送の関西テレビ「旬感LIVE とれたてっ!」で、知事経験者でもある橋下徹氏が、最大の問題は「風向きを変えたい発言」であると強い懸念を示した。 【写真】斎藤知事発言に橋下徹氏「権力の乱用そのもの」 橋下徹氏:大問題ですよ。告発した職員を処分したのが、自分に批判の声がものすごく強い、その風向きを変えるために、もし処分したとしたら、権力の乱用そのものじゃないですか。
■百条委で証言 斎藤知事の「風向き変えたい」発言
「風向きを変えたい発言」について詳しくみていく。 10月に行われた百条委員会の未公開映像が11月22日に公開され、その中で、告発文を配布した元局長への対処について、元総務部長が証言。 元総務部長らは元局長への処分は、「公益通報の調査結果が出てからのほうがいい」と斎藤知事に進言したが、当時斎藤知事は「風向きを変えたい」と言ったとのこと。これを元総務部長らは指示と受け取って、処分を早めたと証言している。 斎藤知事自身は、9月の尋問でこのことについて、「記憶にない」と答えている。 橋下徹氏:告発した職員に法律上の問題があって処分するのは分かるけど、自分への批判の風向きを変えたくて処分したのなら大問題。百条委員会でこれからきちんと確定していくと思う。
■「斉藤さんの権力者として一番欠けているところ」
橋下徹氏:確かに兵庫県民の皆さんは、110万票を持って斎藤さんを当選させました。これは非常に重い結果です。民意です。ただ法律の分野においては、民意で決めてはいけません。あくまで法に従って考えなきゃいけない。 橋下氏は、このような発言は権力の乱用を示唆するものであり、法律上の問題ではなく、注意しなければならないものだと指摘した。 橋下徹氏:斉藤さんの問題点は、『法律上問題ない』ばっかりなんです。そうじゃなくて、“見た目”がどうですか。今回は公益通報と処分がものすごい近い状況で、疑われてしまうわけです。 プロ野球優勝パレードの寄付金と補助金の疑惑や、知事選のSNS戦略についてのPR会社の問題でも、疑われることを避けなければいけない部分で問題になっていて、斎藤知事は権力者としての自覚が欠けているのではないかと橋下氏はいう。 橋下徹氏:法令上は問題ないかもしれないけど、疑われてしまうことは避けなきゃいけないっていうところが、斉藤さんの権力者として一番欠けているところなのかなと僕は思います。 (関西テレビ「旬感LIVEとれたてっ!」2024年11月29日放送)
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