阪神 聖地甲子園でも必勝リレー ゲラ9球3人斬り→岩崎3セーブ目 そろい踏み5戦5勝
「阪神1-0広島」(9日、甲子園球場) 必勝リレーは甲子園でも盤石だった。左翼席上部の一角を埋めた広島ファンも意気消沈。阪神・ハビー・ゲラ投手(28)と岩崎優投手(32)が本拠地初登板でともに無失点投球で完封勝利に貢献した。 【写真】山崎育三郎が国歌独唱から早着替えで始球式に登板 スーツ→ユニホーム姿の超早業にビックリ 新外国人右腕は八回に公式戦での甲子園デビューを迎えた。リリーフカーが故障していたため、小走りでマウンドへ。さらに1点リードの僅差で大歓声に迎えられ、気持ちが高ぶりそうな状況だった。それでも「どの場面でも楽に投げられる場面はないと思ってるので」と冷静だった。 先頭の田村は低めにスライダーを集めて追い込むと、2ストライクからの4球目に高めの154キロを見せた後、内角低めのスライダーで空振り三振。2死後は菊池をこの日最速155キロの内角直球で遊ゴロに仕留めた。 わずか9球で3人を料理。再び大歓声を浴びた。「気持ち良かった。いい投球もできたし、チームが勝ったんで本当に最高」と声をはずませた。 バトンを受けた岩崎は九回に登板。「いい意味でいつも通りの甲子園でした」。左腕もいつも通りだった。1アウトごとに大きくなる歓声の中、表情を変えずに1回1安打無失点。「(失点が)ゼロで良かったです」。1点リードを守り抜き、3セーブ目を挙げた。 2人はともにまだ無失点。そろって登板すればチームは5戦5勝だ。今季の「勝利の方程式」は簡単には崩れない。