「演技で肌の色を変えてみたい」いま目が離せない“若武者”3人の野望 坂東龍汰×髙橋里恩×清水尚弥
3人が映画に“ハマった”きっかけの作品は?
――大人になっちゃいましたね(笑)。清水さんが、「お芝居っていいな」と思った映画が気になります。 清水 中学生のときに見た西川美和さんの『ゆれる』(2006年)です。ハリー・ポッターみたいな作品での感動体験はもちろんありましたが、日本語の台詞だったこともあって、日本人の自分が見ていたリアルな大人を、すごく身近に感じた作品でした。「こんなに素敵なことがお芝居で起こせるんだ」って。 坂東 中学生で? すごいなあ。俺が中1で初めて見た映画は『羅生門』(1950年)でした。父が黒澤明監督の大ファンだったので、次が『七人の侍』(1954年)。 髙橋 他にも見ていたと思うけど、「映画って面白いんだな」と最初に思わせてくれたのは中学生のときに見た『GO』(2001年/行定勲監督)でした。 ――みなさん中学時代に映画に衝撃を受けたんですね。では最後の質問です。この先3人でやってみたいことはありますか? 清水 また一緒にお芝居をやりたいね。 髙橋 舞台をやりたいかも。稽古から本番までの長い期間も、この3人なら楽しくやれそう。 坂東 確かに、『若武者』を一緒にやったのは大きいかも。 清水 演劇おもしろそう! 坂東龍汰(ばんどう・りょうた) 1997年、北海道出身。2017年デビュー。『フタリノセカイ』(飯塚花笑監督、22)で映画初主演を務め、第32回日本映画批評家大賞の新人男優賞(南俊子賞)を受賞。主な出演作に映画『春に散る』(瀬々敬久監督、23)、『バカ塗りの娘』(鶴岡慧子監督、23)、『一月の声に歓びを刻め』(三島有紀子監督、24)、舞台「三人姉妹はホントにモスクワに行きたがっているのか?」(岩松了作・演出)、「う蝕」(横山拓也・作、瀬戸山美咲・演出)などがある。現在、4月期ドラマ「366日」(CX)、「RoOT / ルート」(TX)に出演中。『君の忘れ方』(作道雄監督、25)の公開を控えている。 髙橋里恩(たかはし・りおん) 1997年、東京都出身。2016年デビュー。主な出演作に『恋い焦がれ歌え』(熊坂出監督、22)、『ファミリア familia』(成島出監督、23)、『映画 ネメシス ⻩金螺旋の謎』(入江悠監督、23)、『東京リベンジャーズ 2 血のハロウィン編-運命-』(英勉監督、23)、『誰が為に花は咲く』(藤原知之監督、24)、舞台「世界が消えないように」(タカイアキフミ作・演出)、ドラマ「家政夫のミタゾノ」(EX)などがある。『陰陽師 0』(佐藤嗣麻子監督)が公開中。 清水尚弥(しみず・なおや) 1995年、東京都出身。2015年『死んだ目をした少年』(加納隼監督)で主演を務める。主な出演作に『ソ満国 15歳の夏』(松島哲也監督、15)、『人狼 ゲーム プリズンブレイク』(綾部真弥監督、16)、『ある女工記』(児玉公広監督、16)、『ちはやふる-上の句-』(小泉徳宏監督、16)、舞台「惡の華」(加藤拓也演出、16)、「犇犇」(タカイアキフミ作・演出、21)、ドラマ『刑事7人』(EX)、『GARO -VERSUS ROAD』(TOKYO MX)などがある。主演を務めた短編映画『竹とタケノコ』(川上信也監督)が2024年春公開を控えている。
須永貴子