寺本莉緒　撮影／有坂政晴

　Netflixで配信された『サンクチュアリ -聖域-』の謎めいたホステス役、今年2024年4月期放送のテレビドラマ『RoOT / ルート』（テレビ東京）では売れっ子キャバ嬢、『新宿野戦病院』（フジテレビ系）にはホス狂いのデリヘル嬢役と、ひと癖ある夜のオンナ役で話題沸騰中の寺本莉緒のTHE CHANGEとは──。【第3回/全4回】 【画像】『おむすび』『サンクチュアリ』寺本莉緒、ここでしか見られない浴衣姿に癒やしの存在とのプライベートショット 　2023年にNetflixで配信された『サンクチュアリ -聖域-』、同年のテレビドラマ『最高の教師1年後、私は生徒に■された』（日テレ系）に続き、今年は『新宿野戦病院』（フジテレビ系）そして朝ドラ『おむすび』（NHK総合）と、話題作への出演が続く寺本莉緒。撮影現場では、先輩の俳優はもちろんのこと、同世代から刺激を受けることも多いという。 「今年2024年の4月から放送された連続ドラマ『RoOT/ルート』でご一緒した河合優実さんは、年齢がひとつ違いの同世代なのですが、演技がとてもナチュラルで、台本に書かれたセリフをしゃべっているにも関わらず、セリフじゃないみたいに自然。 　本番だからと力むわけじゃなく、スーッと役になってしまうんですね。すごいなぁ、どうやったらあの能力を身につけられるんだろう、と思ってずっと見てました」 　演技派の俳優が集結したドラマ『新宿野戦病院』では、第2話にゲスト出演。歌舞伎町のホストに入れあげるデリヘル嬢を演じた。 「異世界でした、野戦病院は!　現場に入った瞬間に空気が違うんですよ。小池栄子さん、仲野太賀さんをはじめ、みなさんのキャラクターが際立っていて、俳優の方ひとりひとりが試行錯誤して作り上げたという感じを受けました。演技の引き出しの多さ、アドリブの入れ方、セリフの言い回しなど、勉強になることしかなかったです」

プライベートは愛猫・愛犬に夢中!

寺本莉緒撮影／有坂政晴

　もともとあまり緊張しないタイプだというが、ドラマや映画の最初のシーンだけはガチガチになってしまうそうだ。 「まわりからはそんな風に見えないらしいのですが、一発目だけは毎回めちゃくちゃ緊張してしまうんです。だから“私を撮らないで、相手役だけ撮って!”と、いつも思います（笑）。グラビアなどの撮影だとそんなことはないので、自分のままだと大丈夫だけど、自分ではない誰か……役になろうとすると身構えてしまうのかもしれません」 　寺本莉緒じゃなく、役の人物になるときのスイッチは……。 「衣装とメイクが大きいです。私にとって、すごく重要。メイクをして衣装を着た瞬間、その役の人物になれるし、脱いでメイクを落としたら寺本莉緒に戻れます。ですから、プライベートで役を引きずることはないですね」 　衣装とともに役を脱ぎ捨て、自宅に帰っての癒やしは愛猫と愛犬たち。現在、3匹の犬と、1匹の猫を飼っていて、SNSにもたびたび登場している。 「帰ると玄関までお迎えに来てくれるんです!　あの瞬間のために、日々頑張っていると言っても過言ではありません!　よく、猫はそっけないと言われますけど、うちの場合は犬がいるところに猫を迎えたので、猫のルカは犬っぽい（笑）。おすわりもできるお利口さんです!」 　かわいい“我が子”たちに元気をチャージしてもらうことで、寺本莉緒のポジティブには磨きがかかっているのかもしれない。 寺本莉緒（てらもと・りお） 2001 年生まれ、広島県出身。主な出演作に、映画「別に、友達とかじゃない」、配信ドラマ「サンクチュアリ - 聖域 -」、ドラマ「サブスク彼女」「最高の教師 1年後、私は生徒に■された」「RoOT / ルート」「新宿野戦病院」など。現在、放送中のNHK連続テレビ小説「おむすび」CM「アリエールMiRAi」出演中。趣味は野球観戦、特技はダンス、ピアノ、英語。 工藤菊香