iDeCoやつみたてNISAなどは「ほったらかし投資」だと聞きますが、本当に放っておいていいのでしょうか?
「ほったらかし投資」のための留意点
iDeCoとつみたてNISAは、いずれも積立であり、投資信託というリスク分散された商品を対象に投資するものです。 そして、長期保有して「ほったらかし投資」とするためには、投資する商品である投資信託(ファンド)の運用方針を理解しておくことが重要です。 その運用方針には大きく市場全体の動きを表す代表的な指数に連動した成果を目指す投資信託である「インデックスファンド」と、あらかじめ決められた運用方針のもとで、運用担当者(ファンド・マネージャー)が、投資する企業やその投資割合などを決定し運用する「アクティブファンド」へ投資する2つの方法があります。 (1)インデックスファンド インデックスファンドは、株や債券などの指標(インデックス)と同じような値動きを目指す投資信託です。 たとえば、TOPIX(東証株価指数)に連動する投資信託や米国のS&P500に連動した投資信託、そして全世界の株式指数に連動した世界株式インデックスなどがあり、これらに投資すれば、十分にリスクを分散できます。 (2)アクティブファンド アクティブファンドは、指標を上回ることを目指す投資信託です。TOPIXを指標としている投資信託であれば、TOPIX以上の利益を得ることを目指して投資を行います。 したがって、インデックスファンドに比べてハイリスク・ハイリターンになる傾向があります。また、インデックスファンドに比べて、ファンド・マネージャーと呼ばれるプロが運用するので手数料が高くなります。 これまで見てきたように、ほったらかし投資をするためには、自分のリスク許容度等を考えて、インデックスファンドとアクティブファンドの違いを十分理解して、投資する商品を選定することが重要です。そして、その違いを理解したら、値動きの変動に一喜一憂しないようにしましょう。 出典 厚生労働省 iDeCoの概要/1.iDeCo(個人型確定拠出年金)とは 金融庁 新しいNISA 金融庁 つみたてNISAの概要 執筆者:堀江佳久 ファイナンシャル・プランナー
ファイナンシャルフィールド編集部