阪神の西勇、古巣相手の完封劇 無四球とテンポの良さ光る―プロ野球
かつて腕を磨いた京セラドーム大阪で、7連勝と波に乗る古巣の前に立ちはだかった。 阪神の西勇がオリックスを6安打完封。「うれしい。何とか長いイニングを投げるように心掛け、冷静にマウンドに上がることができた」と一息ついた。 無四球が示すようにテンポの良さが光り、再三の要所で決定打を許さなかった。「（捕手の）梅野のリードもさえていたし、それ通りに投げることができた」。100球を超えた九回も「あの状況で完封を狙わないやつは先発投手じゃない」と続投。きっちり無失点に抑え、勝利の喜びを分かち合った。 2009年から10年間過ごしたオリックスとの対戦。マウンドでは時折笑顔も見せつつ、「知っている仲間がいる。楽しいのもそうだが、打たれないように気を引き締めて」。同学年の西野らを相手に腕を振った。その中でチームを白星に導き、「投げられてよかった」と二重の喜びにもなった。 2試合連続で零敗を喫していた打線も、5得点で援護。岡田監督も「良い方で何も（言うことは）ないで」とナインの活躍ぶりをたたえた。悪い流れを断ち切り、14日からはパ首位を独走するソフトバンクとぶつかる。
