【プレビュー】お馴染みとなった中東UAEでの最終戦…第23戦アブダビGPはトワイライトレース|F1
F1第23戦アブダビGP 概要
刺激的なラスベガスでのグランプリを終えたF1は最終決戦の地、中東へ。間髪入れず2023シーズンの最終戦アブダビGPが行われる。 【F1™|ハイライト】F1™2023第22戦 ハイネケン・ラスベガスGP 決勝|2023 史上最多23レースとして行われた今シーズンも、いよいよ最終局面を迎える(※第6戦エミリア・ロマーニャGPは豪雨の影響により中止となったため、22戦消化)。残るグランプリはあとひとつ。しかしながら、し烈な順位争いはまだ気が抜けない。 ドライバーズランキング2位のセルジオ・ペレスがラスベガスGPで表彰台入りを果たした一方、総合3位につけるルイス・ハミルトンが7位と振るわなかったため、2人の差は41ポイントに開きペレスの年間2位が確定した。 しかし総合4位~6位の争いは依然激しく、まず4位フェルナンド・アロンソと5位カルロス・サインツは200ポイントで並んでいる。最終戦では1ポイントでも多く獲得した方がより上の順位を手にすることになるため、激しい同胞対決が見られそうだ。 ラスベガスでノーポイントに終わり総合6位に後退したランド・ノリスも現在195ポイントと、最終戦での挽回は可能だ。ただ、背後には7位のチャールズ・ルクレールが7ポイント差に迫っている。ラスベガスで2位フィニッシュのルクレールは再び良い結果を手にできれば、さらなるジャンプアップが見込める。 現在14位の角田裕毅は15位のバルテリ・ボッタスが3ポイント差と迫っているため、何とか現在の順位を死守したいところ。 コンストラクターズランキングでも順位争いは過熱している。ラスベガスでは現在3位のフェラーリ勢が好調だったのに対し、2位メルセデスが不発だったためその差は20ポイントから4ポイントに縮まっている。サインツの不運なグリッド降格ペナルティさえなければ、最終戦を前に順位は逆転していたかもしれない。メルセデスは命拾い、フェラーリにとっては痛恨の極みだが、ラスベガスでのパフォーマンスを見る限り追い風は吹いている。最終戦でフェラーリの逆転があるのか、メルセデスが死守するのか見物だ。 5位のアストンマーティンは、サンパウロに続きラスベガスでも5位入賞を果たしたランス・ストロールの活躍もあって、4位マクラーレンに11ポイント差まで迫る追い上げを見せている。 下位勢はラスベガスでのポイント獲得がなかったため変動はないが、角田の所属するアルファタウリはウィリアムズとの差が7ポイント差のため、最終戦での逆転を期待したい。 2009年の初開催から幾度となくシーズン最終戦の舞台となってきたアブダビGP。2021年の最終周でのフェルスタッペンの奇跡の逆転劇が記憶に新しいが、今シーズンの最終戦ではどんなドラマが生まれるだろうか。
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