洋菓子製造小売りのdreaM`s（ドリームス、群馬県高崎市貝沢町）が、前橋地裁高崎支部から破産手続き開始決定を受けたことが分かった

　洋菓子製造小売りのdreaM's（ドリームス、群馬県高崎市貝沢町、森田篤史社長）が、前橋地裁高崎支部から破産手続き開始決定を受けたことが21日、分かった。8日付。帝国データバンク群馬支店によると、負債額は約7000万円。 　同社は2019年5月に設立。飲食店などを多角経営している別会社がチーズケーキ事業として展開していた洋菓子店「チーズケーキファーム」の営業権を買収。同名の店舗で、路面店やショッピングモール内の出店で群馬県内4店舗を経営した。チーズケーキを主体に、ケーキ、クッキーなど洋菓子を製造販売し、事業承継した時点では年商1億円強を想定していた。 　しかし、事業承継当初より採算確保には至らず、19年11月に前橋本店を閉店。22年4月期の売上高は約8000万円にとどまっていた。コロナ禍の影響で残った店舗の売り上げはさらに減少。原材料の価格高騰などで赤字計上が続き、同年7月にスマーク伊勢崎店、同年9月にベイシア前橋みなみモール店、高崎本店と相次いで閉店。新型コロナウイルス感染症特別貸付を導入し事業再開を目指したが、先行きの見通しが立たないことから、事業継続を断念した。