田中佑美が日本人トップ死守 初の五輪出場へ「攻められるように」女子100メートル障害
◆陸上 ▽セイコー・ゴールデングランプリ(19日、東京・国立競技場) 女子100メートル障害で昨夏のブダペスト世界陸上代表の田中佑美(富士通)が12秒90で2位。向かい風1・0メートルながら、自己ベスト(12秒89)に近い記録に「悪くないレースができた」と振り返った。 この日は、ママさんハードラーの寺田明日香(ジャパンクリエイト)が足首の違和感のため欠場。日本記録保持者の福部真子(日本建設工業)ら4人の12秒台を持つ日本勢のレースとなったが、終始先行。終盤に台に脚を引っ掛け、最後にやや失速したが、上位の代表争いが激しい同種目で、4月の織田記念に続き、日本人トップを守った。 パリ五輪に向けたランキングでも日本人トップをキープ。参加標準記録(12秒77)はまだ切ることができていないが、同種目で五輪に最も近い位置にいることは間違いない。「守りに入りやすい性格なんですけど、守ってもいいことが何もなかった。攻められるようにしたい」と気持ちも新た。昨季のオフにはモデルにも挑戦するなど、新風を吹かせるハードルのエースは、国内最強を証明して再び世界に挑む。
報知新聞社