F1ドライバーのエステバン・オコンとジダン

　6月15日に決勝が予定されているル・マン24時間レースで、フランスサッカー界のレジェンドであるジネディーヌ・ジダン（51）がスターターを務めることとなった。 　フランス代表としてワールドカップ優勝を果たし、レアル・マドリードの監督としてもUEFAチャンピオンズリーグを3度制するなど、サッカー界で数々の実績を残してきたジダン。 　ACO（フランス西部自動車クラブ）は6月15日16時にスタートが予定されている、ル・マン24時間レースにおけるスターターとして、そのジダンを指名した。 　世界三大レースのひとつに数えられるル・マン24時間レースだが、スポーツ選手がスターターを務めるのはこれが始めてではない。過去の事例ではNBAの伝説的選手レブロン・ジェームズが昨年のル・マンでスターターを務めているし、2018年にはラファエル・ナダルが、2010年にはオリンピックのスキー金メダリストのジャン・クロード・キリーが同様にこの役を務めている。 　ジダンは2024年のル・マン24時間レースにおけるスターターを務めるにあたって、次のようにコメントを寄せた。 「ル・マン24時間レースというのはモータースポーツを愛する世界中の人々にとって象徴的なレースで、比類なきものだ。そしてフランスにとっても大きな誇りとなるレースだ」 「僕の頭の中は、TVや映画のシーンではあるけれど伝説的なドライバー、素晴らしい物語やレースのイメージでいっぱいになっている」 「実際にその場に参加のはこれが初めてになる。言うまでもなく、スターターの役割を引き受けることができて、とても光栄だ」 　なおACOのピエール・フィヨン会長は今回のジダン起用について”これ以上名誉あるスターター”を望むことはできなかっただろうと示唆した。 　またジダンとル・マンとの関わりという点では、彼が1998年に優勝したワールドカップ時のチームメイトのひとりであるファビアン・バルテズが、ル・マンに出場（2014年、2016年、2017）していたという意外な繋がりもある。