16日午前0時半ごろ、周南市富田の山陽自動車道下り線の徳山西インターチェンジ（IC）―徳山東IC間の富岡トンネル内で「多重事故が起きている」などと当事者男性から通報があった。大型トラックなど車両10台以上が絡み、男性3人が病院に搬送された。中型トラックを運転していた岩国市錦町の男性（54）が全身を強く打ち、搬送先の病院で死亡が確認されたほか、1人が重傷、1人が軽傷見込み。 　トンネル内では同午前0時20分ごろ、事故現場から約200メートル手前で「車から炎が出ている」などと目撃した男性から通報があった。大型トレーラーの左前輪付近から出火し、車両前部が全焼。火災によるけが人はいなかった。 　県警高速隊によると、事故現場は片側2車線の直路。事故に遭った運転手は「煙が充満していて視界が悪かった」などと話しているといい、県警は火災と事故の関連性を含め、事故原因を調べている。 　一連の事故と火災により、上り線の徳山西IC―徳山東IC間が約11時間にわたって一時通行止めとなったほか、下り線の熊毛IC―徳山西IC間で通行止めが続いた。