日本の未来は明るい?…鹿児島県知事選「投票マッチング」 選挙権ない17歳以下の利用が1割
鹿児島県知事選に合わせ本紙と選挙情報メディア「選挙ドットコム」が共同で開設した投票マッチングサイトは、告示日から7日の投開票日までに約9000人が利用した。現役世代や若者が多く、選挙権のない17歳以下も約1割いた。マッチング率は、得票順と同様に現職の塩田康一氏(58)が最多で5割。元自民県議の新人米丸麻希子氏(49)は3割弱、市民グループ共同代表の新人樋之口里花氏(52)は2割だった。 【写真】鹿児島県知事選の投票マッチング結果をグラフで見る
本紙が作成した11の質問に立候補した3人が回答を寄せた。サイト利用者がインターネット上で同じ質問に「賛成」「やや賛成」など5択で答えると、各候補者の考えとどれだけ近いかが数値(%)で示される。 全11問から重要度の高いテーマを三つ選んでもらうと、若者定住促進策と最低賃金引き上げがそれぞれ62.9%、62.3%を占め、災害対策予算の増35.5%、川内原発運転延長31.0%、ドルフィンポート(DP)跡地への新体育館建設30.1%と続いた。若者定住や最低賃金など生活に密着したテーマが、新人候補が争点化した川内原発運転延長や新体育館建設の2倍近い関心を集めた。 「優先するなら高齢者政策より若者定住促進策」「最低賃金を全国平均並みに引き上げるべきだ」には、それぞれ75.0%、88.9%が賛成。原発運転延長、DP跡地の新体育館建設への賛成は各48.7%、27.6%だった。 利用者は8969人。40代が最多で21.5%。以下、30代19.7%、50代17.9%、18~29歳16.9%と現役世代の利用が大半だった。支持政党別では無党派が75.8%、自民8.3%、立民3.9%と続いた。5%弱の443人が県外在住だった。
投票マッチングサイトは、選挙の関心を高め、投票を促す試みの一つ。南日本新聞が開設するのは初めて。
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