「オケ友」多彩に4日間 5月開催 事業やポスターデザイン決まる【長野県飯田市】
プロオーケストラとともに市民が楽しみ、学ぶ音楽祭「オーケストラと友に音楽祭2024」の実行委員会(長野県飯田市)は2日、5月3~6日に開く音楽祭の概要を発表した。名古屋フィルハーモニー交響楽団による名曲コンサートや、地元音楽団体が出演する「そよ風☆コンサート」など多彩なプログラムを展開。3月9日から各コンサートのチケットが販売される。 名フィルによる名曲コンサートは6日。昨年に続いて14才のトランペット奏者・児玉隼人さんをソリストに迎え、「ラプソディ・イン・ブルー」を演奏するほか、テレビ番組「オーケストラがやってきた」テーマ音楽「無窮動」(J.シュトラウス2世)、交響曲第8番ト長調(ドボルザーク)を取り上げる。 名フィル団員から演奏技法や表現を学ぶ「音楽クリニック」は、今月9日(高校生は16日)まで全5コースで受講生を募集している。音楽祭では4日に成果を披露する「クリニックコンサート」が開かれる。 地域で名フィル団員のアンサンブルが楽しめるコミュニティーコンサートは天龍村と丸山小学校で開催する。 「オケ友音楽ひろば」は、「音楽やオーケストラを好きになるきっかけに」―と願いを込めて5日に開く。コンサート「オーケストラの音」は名フィルと飯田交響楽団が出演し、耳なじみのある曲目を演奏。楽器体験もある。 地元音楽団体による「そよ☆風コンサート」には8団体が出演。4月28日~5月3日にまちかどコンサート、5日にホールコンサートを開く。 プレコンサート「議場de名フィルアンサンブル」は昨年に続いて開催。4月28日に飯田市議場で開く。 オーケストラで働く人たちにスポットをあてたトークショー「オーケストラで働く人たち」は今回初めて企画。愛知県立芸術大学特任職員で元名フィル演奏事業部長の山元浩さんが講師を務める。 ことしの音楽祭ポスターは、応募のあった7作品から藤井あやかさん(杉本印刷)のデザインに決定。ポスターやチラシとして使用される。 2008年まで20年間、飯田で開かれた「アフィニス夏の音楽祭」の経験を生かしながら、市民が主体になって運営する音楽祭。名古屋フィルハーモニー交響楽団(名古屋市)をパートナーに迎え、コンサートなどを「楽しむ」プログラムと、プロから「学ぶ」音楽クリニック、身近なところでクラシック音楽に親しめる企画を行っている。今年で16回目。 チケットは飯田文化会館やチケットオンライン「イイチケ」、平安堂飯田店・座光寺店で取り扱う。各種問い合わせは飯田文化会館内の実行委員会事務局(電話0265・23・3552)へ。