鈴木亮平、有村架純と兄妹役で初共演、直木賞受賞のベストセラーを映画化<花まんま>
鈴木亮平と有村架純が兄妹役で初共演する映画「花まんま」が2025年春に全国公開される。原作は、朱川湊人氏の代表作であり、2005年、第133回直木賞を受賞した短編集「花まんま」(文春文庫)。「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」などを製作した前田哲氏が監督を務める。また情報解禁に合わせて主演二人、監督そして作者からコメントが寄せられた。 【写真】有村架純、“刺激的”な美スタイル…激ミニ丈パンツから伸びる美脚ショットに「スタイルのおよろしいことで…」と反響 ■実力派の俳優陣と監督で作り上げた一作 主演を務める鈴木は、早くに亡くした両親との約束を守るため、たった一人の妹の親代わりとして大阪下町で生きる熱血漢の兄・加藤俊樹を演じる。また、俊樹の妹で、間もなくの結婚を控えながら、ある「秘密」を抱えるフミ子を有村が演じる。 そして監督は、最新作「九十歳。何がめでたい」や「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」や「そして、バトンは渡された」などを製作した前田。原作の映像化企画を長年出版社へ提案し続け、ラブコールが実を結んだ形となった。 ■映画「花まんま」あらすじ 「花まんま」、それは大切な人に贈る小さな花のお弁当。大阪の下町で暮らす二人きりの兄妹。兄・俊樹は、死んだ父と交わした「どんなことがあっても妹を守る」という約束を胸に、兄として妹のフミ子を守り続けてきた。妹の結婚が決まり、親代わりの兄としてはやっと肩の荷が下りるはずだったのだが、遠い昔に二人で封印したはずの、フミ子の「秘密」が今になって蘇る。 ■鈴木亮平/加藤俊樹役コメント 本作は、兄妹の絆はもとより、親と子、家族がそれぞれを強く思い合う姿を描いた胸に迫る作品です。また、時代が変わっても僕たちが「結婚」というものに感じる不思議な感情の正体を、自分でも見つけてみたいと思って臨みました。 演じた俊樹はぶっきらぼうですが、誰よりも妹を愛する兄です。若くして両親を亡くしているので、大切な人に今日会えなくなるかもしれないということを誰よりも実感している人間です。関西弁で演じるのは久しぶりでしたが、ネイティブの言葉で演じられることの喜びを改めて実感する、楽しい撮影期間でした。同じ関西人である有村さんや前田監督ともたくさんコミュニケーションを取り合い、「花まんま」の世界を一緒に作り上げることができたと自負しています。 ■有村架純/加藤フミ子役コメント ただ大切に思うそれぞれの心がおかしくて温かくて。兄やんとの日々はとても不思議でした。生まれた時から一緒にいるような、本当なら無いはずの兄やんとの時間がそこにはありました。花まんまが導く大きな家族の物語。皆さんに届くと良いなと思います。 ■前田哲監督コメント 小説「花まんま」に出会ってから15年余りの年月が経ちます。ずっと心から離れない「大切な愛しい人を思い続ける」切なくも優しい物語を、映画でも皆さまにお届けしたいと思い続けていました。映画では小説にある小さな兄妹のその後も描いています。初顔合わせの二人、鈴木亮平さんと有村架純さんが、数十年も一緒に暮らしてきた本当の兄妹のように、スクリーンの中で存在しています。撮影は春に実際の舞台となる近畿圏で終えて、今は仕上げの真っ最中です。しばし完成まで、楽しみにお待ちください。 ■原作者・朱川湊人コメント 私が書いた「花まんま」は八十枚ほどの短編で、もともとは子供である俊樹とフミ子の物語でした。今回の映画化の際には、原作をそのままに生かしつつストーリーを膨らませ、見事に世界を広げていただきました。私の手が届かなかったところにまで気持ちが届いていて、原作者冥利に尽きるというものです。さらに存在感のある出演者の方々には期待が高まるばかりで、まさに私一人では見ることができなかった「花まんま」です。