「ヘルメットがパックリ割れた」練習中の落車で頚椎損傷 36歳の競輪選手が2か月ぶりの復帰戦で2着/富山競輪G3
富山競輪「開設73周年記念・瑞峰立山賞争奪戦(G3)」が29日に開幕。6Rの一次予選に出場した坂口晃輔(36歳・三重=95期)に話を聞いた。 練習中の落車で頚椎損傷の大ケガを負った坂口晃輔が、今シリーズで2か月ぶりに復帰を果たした。その復帰戦は、藤井侑吾の強烈な仕掛けになんとか食い下がり2着をキープ。圧倒的な支持に応えたが、レース後はぐったりした様子で引き揚げてきた。 「(ラストは)気が遠くなる1周でした(苦笑)。引きずり回されました。(後ろが地元で)迷惑かけたらアカンから必死でした。感覚は…。ヤバイです。疲れ果てたし実戦はやっぱりキツかったです」 そもそも命に関わる大ケガだったようで「気づいたら救急車の中でした。ヘルメットもパックリ割れていたし。一時は握力が10くらいまで落ちて、まだビリってすることもある」と明かした。 それでも「あまり長く休むと復帰するのが怖くなると思ったので、ギリギリのタイミングで練習を始めました。復帰に向けていろいろな方にお世話になったし、こうやってひとつ無事に走れたのはよかったです。できれば抜いてガッツポーズをしたかったけど、それは後日にとっておきます」と最後は笑顔で締めた。(netkeirin特派員)