2連勝で〝外弁慶シリーズ〟完結を ソフトバンク小久保監督 「そうよ、それしかないやん」逆転日本一へ近藤健介の守備復帰に活路
◆SMBC日本シリーズ2024 ソフトバンクの小久保裕紀監督(53)が1日、逆転日本一に誓いを立てた。「SMBC日本シリーズ2024」は敵地で2連勝スタートを切ったが、まさかの本拠地3連敗でDeNAに王手をかけられた。パ・リーグ王者が崖っぷちに立たされ、第6戦が行われる横浜に移動した。 ■投げ終わった後のしぐさと笑顔がたまらん…山下美月の始球式【写真複数】 悪夢の3連敗から一夜明け、福岡空港に姿を見せた。「爆睡していますよ」と引きずることなく、決戦の地に飛び立った。「2連勝? そうよ、それしかないやん」と強調した。 本拠地では自慢の打線が封じ込まれた。第3戦の初回に1点を取った後、日本シリーズワーストタイの26イニング連続無得点。「点が取れなかったからね。横浜のピッチャーが予想以上に良かった。チャンスがあるのは(打順が)3巡目にぐらいにならないとしんどい感じだった。配球がとも言われるけど、そこに投げられる投手がすごい。高めをケアするとミーティングで話していても、一番手が出やすいところに投げきったジャクソンがすごいので」と振り返った。 ただ、連戦のCSとは異なり、日本シリーズでは移動日が流れを変えるきっかけにもなる。「今日、移動日が入るしね。明日の天気はあれ(悪天候が予想)だけど、このままいったらちょっと嫌な感じだったけど…。3連敗したあと、この移動日が吉と出ると思っています」と前を向いた。 もちろん、根拠のない強がりではない。「最悪、最低を想定した中で有原とモイネロを残しているわけなので。そうなった時のためのこの先発陣」と説明した。6戦には最多勝の有原航平、7戦には最優秀防御率のリバン・モイネロを投入予定。1、2戦を連勝した二枚看板が中6日と十分な間隔を空け、控えているのが強みだ。 さらに右足首に不安の残る近藤健介の守備復帰も明るい材料だ。1、2戦は代打待機のみだったが、指揮官は「前回とはそこが違いますね」とスタメン起用も検討。「明日、最終決定しますけど、昨日もおとといもそのつもりで練習はしているので」と説明した。 残り2試合勝つしかない。本拠地で出番のなかったダーウィンゾン・ヘルナンデス、ロベルト・オスナの勝ちパターンも惜しみなく投入する。回またぎについても「明日の投手コーチとのミーティングで決めますけど、それも出てくるでしょう」と話した。まずはエース有原で6戦目を取り、最終決戦に持ち込むことだ。「有原にしっかりやってもらって、相手より1点多く取って勝つ」。ここまで5戦、ビジターチームが全勝。横浜で2連勝を飾り、究極の〝外弁慶シリーズ〟を制す。(小畑大悟) 【#OTTOホークス情報】
西日本新聞社